バリスタ

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「コンフリクト」についての三国の協議が進展し、今回導入されるものが「バリスタ」と呼ばれるものであることが決定した。三国のスポークスマンによって明らかにされた、「バリスタ」の概要については以下の通りである。




概要

かつてサンドリア王国の王立騎士団で採用されていた演習形式の競技。 国ごとにエントリーした選手が城を模したオブジェ「ルーク」に「ペトラ」と呼ばれる石を投げ入れ、規定時間内における得点を競い合うというもの。


参加者はまずバリスタが行われる日時を確認し、審判である「ヘラルド(紋章官)」に参加申し込みを行う。開催日時に指定された場所に参加者が集まった後、ヘラルドの宣言によって競技開始となる。ペトラはヘラルドによってあらかじめバリスタが行われるエリアの至るところに埋められており、まず参加者はそれを見つけ出すことになる。


ペトラを手に入れた選手はルークを探すのだが、ここで注意しなくてはならないのが、ルークは常に開いているわけではない、ということだ。ルークを開くためには、相手チームの選手をバトルで倒して「ゲートブリーチ(ルークの門を開くことが可能な状態)」になることが必要である。選手はゲートブリーチになって初めてルークをこじ開け、得点することが可能になるのである。さらに、ルークは一定時間ごとにその位置を変えるルールが採用された模様だ。


つまり、相手チームの参加者を効率的に倒してゆくことがバリスタを有利に進める大きな条件のひとつと言える。冒険者同士のバトルはモンスターとのバトルとはまったく異なるものになることが予想され、三国の将軍は今後の冒険者のスキルアップにつながると大いに期待を寄せている。

バリスタの最中、ペトラを持たない状態では、参加者は移動スピードが速くなるアビリティを一定時間ごとに使用でき、ペトラを持った状態ではルークを探すアビリティが使えるようになる。こういったアビリティを活用し、ペトラを見つけ出す→効率的に相手チームの参加者を倒す→ルークを探して得点、という流れをうまくつかむことができれば、勝利はおのずと見えてくるだろう。