彼らが冒険者と呼ばれる理由は、正規の軍隊に所属せず、獣人や魔物と戦う姿にある。
冒険者に、種族や性別は関係ない。
冒険者は、1人ではなく数名で行動することが多い。場合によっては20人近い隊列を組むこともある。それだけ獣人や魔物が恐ろしい存在だということだ。だが、人数さえいれば勝てるというものでもない。剣を振るう者、矢を射る者、白魔法で回復させる者、それぞれが自分に任せられた役割をこなすことで、はじめて勝利できるのだ。一人前の冒険者は1人ですべての役割をこなそうとはしない。剣技、魔法、冒険者によって違うが、みな自分が得意とする分野のみ修行する。そして自分の弱点をおぎなう仲間を見つけ、行動を共にするのだ。彼らが仲間を選ぶ基準は種族や性別、ましてや所属する国家ではない。
『信頼できるか否か』である。
わたしを含め、街に住む者はみな、よく知らない種族や他国の相手に対して警戒してしまう部分を持っている。これを偏見と呼んで差しつかえないだろう。しかし、冒険者はその偏見に縛られない。彼らは相手の国や種族ではなく、目の前にいる個人を観察し、信頼できる相手かどうかを判断するのだ。ガルカに剣技を教えるタルタルの姿だって、冒険者にとっては珍しくもない。
『信じるべきは自分、そして頼るべきは仲間』
なにものにも囚われない冒険者たちは、1人1人が個性的で、とても魅力に溢れている。
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