出来事


はい、みなさん準備はよろしいですかな?
今回は連載第1回目ということで、
まずは自己紹介でもしましょうかね。

わたしは、このヴァナ・ディールで種族に関する研究をしとりますEmanritan(エマンリタン)と申します。周りの若いもんには、「Eman教授」と呼ばれとりますね。え、わたしの歳ですか? それはちょっくら教えられません。まあ、皆さんが生まれるだいぶ前から、あれこれ研究をしとる、ということは確かですな。

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自己紹介はこのへんにしといて、さっそく本題に入りましょうか。「種族研究」などというと、なにやら難しげに聞こえるかもしれませんがね、実際なかなか難しいものなんです。これがまた。そうは言っても、この講座では『ヒマつぶし』という名のとおり、お若い皆さんが冒険の片手間に読めるような気楽な内容でお届けしますので、そんなに構えることはありませんよ。

第1回目は、エルヴァーンの名前について、簡単にお話しましょう。ご存じエルヴァーンは、長身で大きく尖った耳が特徴の種族ですね。わたしも若かりし頃は、「エルヴァーンみたいにカッコよかったらなあ〜」などと、密かに憧れたもんです。

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エルヴァーンの名前というと、皆さんはどんなものを思い浮かべますかな?

まず男性の名前には、Cyranuce(シラヌス)だとか、Aurege(オレージュ)、Raminel(ラミネール)なんてのがありますね。

ああ、Monberaux(モンブロー)やCiverion(シヴリオン)あたりも実に素敵ですな。どれをとっても優美で繊細な響きを持ち、高貴な薫りすら漂ってくるよう……。これは何故でしょう?

よくエルヴァーンは、剣技に秀でた種族と言われますが、戦に生きる彼らにとっては、自らの名を戦詩に吟じられることが誉れとされとるそうなんです。そんなわけで、戦詩にふさわしい語感を持ったような名前が、自然と増えたと考えられるんですな。

女性の方はいかがですか? お友達の名前を思い出してみてください。Lutia(ルチア)、Catalia(カタリア)、Nenne(ネン)などなど。Leaute(ローテ)やEsca(エスカ)なんかも良いですね。ま、これはみんなわたしのガールフレンドの名前ですが。そもそもエルヴァーンの女性には、キリっとしたタイプの美人が多い。これまた何故?飾り気がなく、たくましくさえあるような、そんな気質が尊ばれていることにその理由があるんではないかと、わたしはにらんでます。

そんなエルヴァーン女性にぴったりの名前はというと、男性に比べると短めで呼びやすいものになるんでしょうな。歯切れの良い音を持つ名前などは、非常によく似合います。名前ひとつをとっても、その種族ならではの興味深い特徴や背景があるんですね。

それでは、今回はこのへんでお開きにしときましょうかね。
また次回お会いしましょう。ごきげんよう。
(Emanritan)
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