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こんにちは、Emanritanです。調子はいかがですか? 冒険者のみなさん、コンクェストには参加してますか? なになに、ギルドに入り浸り? ま、それでも構いませんがね。
さてこの名前講座、突然ですが実は今号で最終回なんですよね。残念!連載の最後に取り上げるのはタルタル、そして同じウィンダスに暮らすミスラです。
わが故郷ウィンダス……。自然が豊かで空気もうまい! 実にいいところですよ。
かつての戦争によって苦しい時代も経験しましたが、わたしたちタルタルの熱心な研究とミスラの協力により復興し、今では美しき学術都市として発展を誇ってるわけです。
やあ、いい話じゃないですか。
ではまず、タルタル男性の名前から行きましょうか。Aram-Param(アラムパラム)、Baren-Moren(バレンモレン)、そしてそして忘れちゃいけないのがEmanritan(エマンリタン)。
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お気づきのとおり、タルタル男性の名前は、前半分と後ろ半分で韻を踏んでるんです。これは、大昔に使われていたタルタル独自の呪文の名残だとも伝えられてます。
ああ、わたしの名前は呪文と関係ないですよ。両親が「その場のノリでつけてみた」と言っとりましたから。
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気を取り直して、タルタル女性の名前を挙げてみようかと思います。Finene(フィネネ)、Chomomo(チョモモ)、Kerutoto(ケルトト)あたりは代表的かもしれませんな。
「ネネ」や「モモ」、「トト」というように、どれも名前の最後の音を2回繰り返してますが、この部分の音は、決していい加減に選ばれているわけではないんですよ。
何とびっくり、あの有名な「星の大樹」を中心にして、その子がどちらの方角で生まれたかによって決められるんです。何とも神秘的ですね。
この古くからの習わしは、タルタルたちがいかに「星の大樹」を大切にしてきたかを物語っています。
もしかして、わたしたちタルタルを見る目がちょっくら変わりました?
タルタルのお話をもっとしたいところですが、このへんまでにしておきましょう。
最後に、ミスラの名前についてご説明しますよ。
ミスラは非常に俊敏な種族で、その能力を生かした狩猟などを得意としています。彼女たちの名前には、どんなものがあるでしょうか。
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An Shanaa(アン・シャナ)ですとか、Hanaa Punaa(ハナ・プーナ)、Fo Mocorho(フォ・モコロ)などなど。
タルタルの名前に比べると少々長めですが、これは家名を一緒に呼んでいるからなんですね。
日常の狩猟の場では「アン」、「ハナ」、「フォ」というように名前の最初の部分だけで呼び合っているんです。獲物を狙っているような緊迫した状況においても、ここまで短い名前であれば仲間を呼びやすいでしょうね。
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もしも彼女たちの名前がエルヴァーン男性のように優雅で長かったら、舌を噛んで獲物に逃げられてしまうかも……などと言うと、エルヴァーンの方々に猛抗議されそうですな。
ということで、若干キリが悪い感もありますが、『ヒマつぶし 名前講座』は以上をもって連載終了です。またいつかお目にかかれる日まで、 ごきげんよう!
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