各地の窮状を鑑み、四国協商会議にて『獣人撲滅キャンペーン』が採択され、臨時に三国の合同作戦が展開されることになった。作戦中、すべての冒険者には所属国に関係なく印形(シグネット)が与えられ、全国でコンクェストに参加可能となる。

ヴァナ・ディールの現状を見て、コンクェスト政策のあり方を否定する者はないだろう。

しかし、三国が互いにけん制を続けているこの政策が、いつまでも有効であるという保証はない。
写真 闇の王復活の噂、未知のノートリアスモンスターの出現。

我々の不安を裏付ける情報は数多く届いており、増強を続ける獣人勢力に、いつ襲撃されるやもしれないのが現状である。

そのコンクェスト政策のあり方に一石を投じたのは、提唱者であるジュノ大公Kam'lanaut (カムラナート)本人だった。

「来たる日に備え、我々が結集した戦力を確認しておく必要がある」
彼の提案が四国協商会議で承認され、三国合同の『獣人撲滅キャンペーン』として決議されたのである。

《合同作戦中、各国家の警備兵は、すべての冒険者に対して印形を授けるものとする》

以上を骨子としたキャンペーン条約には、より強力な冒険者の参加を促すため、最終的にいくつかの追加キャンペーン条項が盛り込まれた。

武器・防具回収強化キャンペーン
《合同作戦展開中に限り、各国は各地で剣や鎧等の個人装備の回収を行う。その際、回収した装備品の価値に応じた領地獲得戦績(リージョンポイント)を加算するものとする》

また、一部で問題視されていた制式装備の転売についても、各国政府が他国冒険者への支給を追認することで、同時に解決を試みる算段だ。

《合同作戦終了後の一定期間、冒険者はコンクェスト集計結果で自国よりも下位の国から、個人戦績に応じた制式装備の支給を受けられるものとする》

今回の合同作戦の冒険者傭兵隊とクリスタル大戦時の『アルタナ連合軍』とはおそらく比較するべくもないだろうが、合同作戦が転機となって、各国の関係がより密接になることを願うばかりである。

冒険者には、ヴァナ・ディール全土の保全のために、『獣人撲滅キャンペーン』への参加が期待される。
(Ainworth)


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