 |
冒険者のための改革! セルビナ協定の締結以来、初めてコンクェスト政策が刷新された。冒険者の奮起を目的に改定された条約は、地域獲得戦績や個人戦績の集計方法のほか、競売所や国の移籍金にまで及ぶ。
きっかけは先に行われた「獣人撲滅キャンペーン」だった。予想を超える獣人勢力の拡大に直面した四国は、四国協商会議の緊急課題として、コンクェスト政策の見直しを決めたのである。 |
 |
近年のコンクェスト政策には、行き詰まりの感がある。各地域の支配権は固定する傾向にあり、駐留部隊も緊張感を失いつつある。
辺境地域の保安は、万全とは言いがたいのが現状だ。
以上を鑑み、拡大を続ける獣人勢力への対策として、冒険者の更なる活躍が求められたのである。
|
 |
 |
同時に、先に施策された「武器・防具回収強化キャンペーン」が定常化された。冒険者から回収した武器・防具を、辺境で暮らす人々へと支給するのである。わずかだが、辺境諸地域で行われる治安維持活動の助けとなるだろう。
一見、各国の協調関係が深まったかのように見える今回の刷新だが、会議は難航を極めた。
「現在の安定した状況を崩すことこそ、獣人勢力に付け入る隙を与えるのではないか」というバストゥーク共和国の意見と、「国家間の拮抗した競争こそが、冒険者を育て獣人勢力を阻む力となる」というサンドリア王国の意見が衝突したのだ。
改定の決め手となったのは、コンクェスト政策の基本理念だった。
"四国の権益を、共同で保障する"
三国の戦力が偏ってしまった現状こそ基本理念に反しているとして、コンクェスト政策の改定が決議されたのである。
今回の刷新により、冒険者は今まで以上に国家の垣根を越えた活動が可能となった。
冒険者が各地で活躍すれば、その名は功績と共にヴァナ・ディール中に自ずと知れわたっていくことだろう。
|

|
|