出来事 冒険者 遠征軍に編入!

コンクェスト政策による各地方の支配権を巡って、3国は新たな戦略を打ちだしたようだ。急襲部隊である“遠征軍”強化のため、優秀な冒険者を加えようと、彼らの獲得に動き出したのである。

セルビナ協定が締結された後の数年間、各国は大規模な正規軍を派遣し、コンクェストの遂行にあたらせていた。

しかし、戦線が拡大するにつれ、より多くの拠点に兵力を割く必要が生じると、各国は限られた正規兵の穴埋めとして、次第に冒険者を登用し始めた。

当初、どの国でも冒険者の編入に対して異義を唱える正規軍将兵が、少なからずいた。だが、やがて彼らが各地で目覚ましい戦果を上げ始めると、その声は自然と消えていった。

そして今や、冒険者は各国におけるコンクェスト政策の主戦力となるまでに成長している。

各国軍が、冒険者の“遠征軍”編入に踏み切ったのも、こうした彼らの高い士気と能力を軽視できなくなったためだろう。

“遠征軍”とは、遠隔地の旧領奪還のために、特別に編成される急襲部隊のことだ。

その重要性から“遠征軍”は、今まではどの国でも、選りすぐりの正規兵のみで編制されてきた。

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期せずして、3国で同時期に、この“遠征軍”への冒険者編入計画が進められていたようだが、正規軍内における、冒険者の評価を考えれば、何も不思議なことではない。

今回の“遠征軍”編入は、今まで気ままにパーティを組んでいた冒険者にとっても、自国への忠誠心を試される契機となるだろう。

激化しつつあった3国の領地争いは、ここに新たな局面を迎えたのである。

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