冒険者の笑顔を見るために、芸の技を磨く者たちがいる。歓声と拍手を求めて各地を巡り、自慢の芸を披露する者たちがいる。

人は、彼らを“ヴァナ・ディールで活躍する芸人”、略して“ヴァナ芸人”と親しみを込めて呼んでいる。そんなヴァナ芸人10組が一堂に会して開催したのが、4時間以上に渡る以下のライブ公演だ。

第2回 ヴァナ芸人のオールスター大会  “Smile for Vana'diel”

〜出演者〜
“Shooting Stars”/ Shiva
“タルタルザリガニ〜ズ” / Titan
“ルンラン” / Bahamut
“白ガル漫才師” / Shiva
“紳士戦隊ジェントルメン” / Bahamut
“Dancing Weapon” / Pandemonium
“タルップ” / Valefor
“吉本るみね” / Siren
“USJ” / Fenrir
“唄う赤猫 DJ Ashanti” / Phoenix


会場となったバストゥーク港(Shiva)にあるベリゲン広場には、噂のヴァナ芸人を一目見ようと全世界から冒険者が集まり、噴水の周りは彼らで埋めつくされた。北グスタベルグに急設された第2会場にも、すぐに冒険者が殺到。開演時には、その総数は1000人近くに及んでいた。

そして開演の挨拶の後、ヴァナ芸人は、この日のために磨いた芸を披露し、観客は彼らに惜しみない拍手を送ったのである。それは、唄、漫才、芝居、そしてダンスが織りなす一大エンターテインメントだった。

グランドフィナーレではヴァナ芸人と冒険者が一緒になって踊り、会場のいたるところで花火が上げられた。

「最高でした! タルタルダンス可愛すぎる!!」 Integraさん / Shiva

「ダンスあり、お笑いあり、ヒーローショウありで、期待以上におもしろかったです。次回があるなら、是非見に行きたいです」 Dottenbattanさん / Shiva

「久々にニヤリとできる楽しい時間を過ごせました♪」 Tefucyunさん / from Lakshmi

「友達と来たのですが、本当におもしろかったです。お気に入りは紳士戦隊ジェントルメンの“ナイスジェントル!”。遠くから来た甲斐ありました」 Nanacoさん / from Ragnarok

「戦いの日々の中で忘れてた笑顔を思い出させてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです」 Jiroumaruさん / Shiva

「みんなが1つになった気がしました〜」 Paaapuuuさん / from Alexander

そこにいた誰もが、同じ気持ちだったに違いない。

このオールスター大会の主催者を務めたのが、世界を股にかけるヴァナ芸人“白ガル漫才師”ことYukihideさんだ。

今回で2回目のオールスター大会も、各地で知り合ったヴァナ芸人たちとの交流から企画されたものだそうだ。

「まさか1000人も来てくれるとは、夢にも思いませんでした」

こう語る彼は、競演するヴァナ芸人たちと共に2ヶ月以上も前から準備を進めていたという。この期間に披露する芸を磨くと共に、公演プログラムの調整や、会場の混雑に伴う諸問題の解決にあたったのだ。

秀逸だったのは、噴水を中心とした円形劇場というアイディアだ。また、混雑した第1会場から第2会場への移動や拍手の仕方などの観覧に際するお願いを、開演前だけではなく休憩ごとにアナウンスしたり、飛空艇が入港するたびに観覧に訪れた冒険者を案内したりという、裏方を務めるスタッフの活躍からも、周到な準備の成果がうかがえた。

この大規模なライブ公演は、彼らが、彼ら自身の手で実現させたのだ。

だが、主催側の努力だけでは、これほどの大成功をおさめることはできなかったのも確かである。

「なんといっても観に来てくださったみなさんのマナーには感涙しました。あの観客数だったので、野次が飛び交うことも覚悟していましたが、みなさん協力的で、すばらしい公演とすることができました」

Yukihideさんがこう述懐したように、ヴァナ芸人たちの「楽しませよう!」という意気込み以上の、観客の「楽しみたい!」という想いが、この最高の結果へと導いたのである。

気持ちよく芸を披露し、気持ちよく観覧するために、全員が一丸となった。そこは本当に、笑いに満ちた幸福な空間だった。

取材の最後に、Yukihideさんは今後の抱負を聞かせてくれた。

「引き続き、各地に巡業をしていきます。必ずみなさんのお近くにお邪魔しますので、お会いできるのを楽しみにしております。またヴァナ芸人の輪をさらに広げ、オールスター大会も続けていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

彼らヴァナ芸人たちは、これからも全世界で笑いを振りまいていくに違いない。

その笑いが新たなるヴァナ芸人を生み、彼らはさらなる笑いを振りまいていく。そしていつの日か、ヴァナ・ディールは笑いにつつまれることだろう。

次回はどんなヴァナ芸人に出会えるのか、楽しみに待ちたい。

取材協力: Zeppeli / Shiva
取材ワールド : Shiva
文:Ainworth

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