今回の冒険の舞台「プロミヴォン」
各地で存在が噂される、謎の異空間。その内部はいくつかの階層に分かれており、各層間を移動するには、“Memory Receptacle”なる玉状の敵を倒し、ワープポイントを出 現させねばならない、という。

参加冒険者:ドリーマーズのメンバー

Selfeilliget
狩Lv71/忍Lv35 通称ゼル
ドリーマーズのリーダー。いまいち仕切れない

Abalard
忍Lv74/戦Lv37 通称アバ
仕事はきっちりこなすタイプ。時々悪乗りする

Feneinei
黒Lv54/白Lv27 通称フェネ
唯一まともに後衛をこなせるPTの命綱

Yai
シLv32/忍Lv16 通称ヤイ
駆け出しでPT戦に不慣れ

Bernwart
白Lv41/黒Lv18 通称バーン
独断専行のトラブルメーカー

Birp
戦Lv64/忍Lv32 通称ビル
まだまだ新米記者。このコラムの筆者

―― ラテーヌ高原は今日も雨だった。縁起で もない。不安を振り払うように、私ビル(Birp)は歩を早め、時間通り、ドリーマーズ指定の待ち合わせ場所「ゲートクリスタル」に到着した。

ゼル:これで全員そろったみたいだな。じゃあ、出発〜ッ
ビル:あれ? 1人足りませんよ?
フェネ:あれ? そういえばBernwartは?

――そのとき、雨でかすんだ丘の向こうから、ヒュームの男がこちらに走ってくるのが見えた。
噂をすれば影。バーン(Bernwart)だ。
頭には、だいだい色のパンプキンヘッド。これから行く場所を考えると、あまりにも突飛ないでたちだ。
彼は本当に白魔道士なのだろうか? 一抹の不安が脳裏をよぎったが、他のメンバーは馴れっこなのか、特に気にする様子もなく、意気揚揚とプロミヴォン・ホラに旅立っていった。


ヤイ:このあたりの敵は弱いねー♪
ゼル:油断するなよ。まだ第1階層だからな。階層が進むと雑魚でも「とてとて」が出てくるはずだ
アバ:Memory Receptacleを発見!
ヤイ:釣ってきまーす
フェネ:ちょい待ち!
フェネ:あの玉は近づき過ぎると、超強力なカウンターを使ってくるよ。離れた位置からチクチクいこ
ヤイ:おk
ゼル:ここはボクの出番だな! 前衛、雑魚排除よろ
――Memory Receptacleに対し、黒魔フェネと狩人ゼルが遠距離から攻撃を開始した。
さわるな危険!よい子のみんなは
遠距離からチクチク攻めろ。

――一方、他のメンバーは周囲のStrayを排除しようと奮闘していた。

バーン:1st #ヘヴィスイング# TP/123%
ゼル:白が連携に入るなんてありえねぇっっっ
アバ:波乱はこれからだよヽ(;´Д`)ノ
ヤイ:不意だまコンボー!
ゼル:ケアルガしろよw
フェネ:し、死ぬゥ……
――我々は協調性に欠けていたが、
リーダーの狩人ゼルの活躍で、なんとか無事に第1階層を突破することができた。
アバ:またはずれ
ヤイ:これで2連続はずれですねー
――そのまま第2階層に入った我々は、敵を排除しつつ、次なるワープポイントを探していた。

ゼル:まさか、かぼちゃの呪い?
バーン:ひっ、ひどいよー つД`)
――それでも第2階層は、ゼルの「広域スキャン」のおかげで順調にワープポイントを渡り歩いた我々は、さらに第3階層へと歩を進めた。
幾多の悲劇を生み出してきたという
噂のワープポイント。緊張。

フェネ:ここの敵は探知範囲が広いから気をつけて
アバ:最後の玉発見!

バーン:やべ、リンクッ!!
――不測の戦闘ほど怖いものはない。しんがりにいたバーンが敵に発見されたのだ。カボチャ頭の後方には、4、5体の敵が数珠つなぎで見えた。

ヤイ:とてとてキター!
ゼル:また、かぼちゃかよっ!
フェネ:Selfeilligetにケアル一発〜!Strayを寝かせますよ〜
アバ:Wandererに挑発
――乱戦となったが、冷静沈着なフェネを中心に、我々は戦況を立て直すことができた。
しかし、ことはそれだけではすまなかった。前方の玉の周りにいた敵も、我々に気づき、次々と襲いかかってきたのだった……

ヤイ:不意だまコンボー!
バーン:help me me me
フェネ:無理w
アバ:もうだめ

ビル:ここまでか〜
――次々と仲間が倒され、もはやこれまで、と私は覚悟を決めた。しかし、その時、運よく側を通りかかったパーティに助けられ、我々は命拾いし、さらに先へと進むことができた。

フェネ:中に入る前に作戦会議をしましょう。リーダー、何か策は?
ゼル:毒薬のめ。以上
アバ:それだけかいっw
――ついに我々は、プロミヴォン・ホラ最深部の入口の前に立っていた。

ついに決戦の時がやってきた。
ヤロウども!作戦会議だ!

フェネ:やれやれ……代わりに説明するわね
フェネ:ここのボスは「睡眠+呪い+暗闇」の範囲攻撃を使ってくるの。だから、毒薬と聖水は必須
フェネ:あっ、それに、暗闇が気になる時は目薬も使ってね
バーン:はい、はい、はーい!
猛毒薬でもおkですか?
ゼル:とにかくアニマの使いどころが重要だね
バーン:はーい。あにまって?
ゼル:アニマなら、ボクとフェネが持ってっから、中盤から後半にかけて一気に使ってくぞ
フェネ:じゃあ、前衛は空蝉を使って回して。
私ら後衛は精霊を使いながら交代でアニマいくわよ。それから、バーンは……
フェネ:死ななければOKかなw
バーン:ねぇねぇ、あにまって?
ゼル:突入っー!!

――それから、数時間後。アニマを使った作戦が功を奏し、我々はここプロミヴォン・ホラでの探索を無事終え、脱出することができた。
しかし、私たちのプロミヴォン探索は、まだ始まったばかり。他の冒険者たちは、もっとよい方法で探索を進めているかもしれない。
ただ、願わくば、この報告がいまだプロミヴォンを訪れていない方の一助とならんことを……