Mayer(??? - 503)
初代バストゥーク大統領。在任494 - 503。近東の地に生まれる。少年の時、故郷まで鳴り響いていたゴールドラッシュの噂に憧れて密航。クォン大陸に渡り、グスゲン鉱山で働き始めた。その後「鉄腕マイヤー」とあだ名される立派な体躯の青年へと成長し、労働者のリーダーとして頭角を現し始めた。

しかし、サンドリア兵の鉱山襲撃で愛妻を失ったことがきっかけで、友人ダルハと共に自由労働者遊撃隊を組織。つるはしを剣に持ち替え、サンドリア各地で抵抗運動を繰り広げた。487年、バストゥーク渓谷に王国軍を誘い出して、無敵と信じられていた王立騎士相手に決定的大勝利を収め、鉱山労働者の人気を不動のものとした。やがて、強固な砦が渓谷に完成すると、ヴォンプの丘に人々を集め、494年、ついにバストゥーク共和国建国を宣言。その場で終身大統領に選出された。

就任後は、省庁設置、軍隊整備、憲法発布、各国との外交樹立等、八面六臂の活躍で共和国の礎を築き上げたが、急進的で強圧的な国家整備は一部労働者の不信を買い、就任から9年後、ガルカの一青年に暗殺され、国葬に付された。
Illustration by Mitsuhiro Arita