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ヴァナディールの歴史



人間の時代の終焉


今だ恐怖の代名詞として語られる『闇の王』の登場は、唐突でした。

人間に限りなく深い憎しみを抱いた、この魔物は、それまで互いにいがみ合っていた各地の獣人たちを、武力と恐怖で束ね上げ、人間諸国に対して各地で同時に火の手を上げたのです。

世に云うクリスタル戦争の始まりでした。

長らく平和が続いていた人間諸国は、獣人軍の怒涛の進撃にずるずると敗退を繰り返し、ヴァナ・ディール全土で阿鼻叫喚の惨劇が繰り広げられていきました。

この危機に対し、ジュノ大公カムラナートは、その事態においても互いに反目しあっていたサンドリア、ウィンダス、バストゥークの人間諸国を説き伏せてアルタナ連合軍を結成し、獣人軍に対して反撃の烽火を上げました。

その後、各地で一進一退の攻防が繰り広げられましたが、ジュノ攻防戦で獣人軍を撤退させることに成功すると、初めての敗北に浮き足立つ獣人に対し、連合軍は一気に反撃に転じ、ついに最大の激戦ザルカバード会戦に勝利しました。

その時、闇の王はズヴァール城で五種族の英雄達に追いつめられ、バストゥークの戦士フォルカーによって討たれました。

こうしてクリスタル戦争は、無数の骸と荒廃した大地を残して、終結したのでした。