その、美しき世界
グスタベルグ地方

工房都市バストゥークを囲む、赤茶けた岩石砂漠。たいした植物も育たない殺風景な場所だが、鉱物資源は豊富で、バストゥーク共和国躍進の原動力となった。


北グスタベルグ

バストゥークの北に位置する、周囲を高い山脈に囲まれた盆地。盆地を東西に分かち、川が流れているが、何らかの鉱物が溶け込んでいるためか、流域には草木はほとんど生育せず、殺風景なごつごつとした岩場が広がっている。ただ、臥竜の滝は別格で、その荘厳な美しさはヴァナ・ディール中に知れ渡っている。


南グスタベルグ

バストゥークの南方に広がる岩山。地下は鉱物資源の宝庫で、ヒューム族やクゥダフ族が掘り進めた坑道が、アリの巣のように山内に張り巡らされている。東の方は眼下にバストア海をのぞむ断崖となっており、モルヒェン灯台が周辺を航行する船や飛空艇の目印となっている。


パルブロ鉱山

元々はクゥダフ族の住居だったが、そこで希少金属ミスリル鉱が発見されたため、バストゥーク共和国は軍団を送り込んで、クゥダフ族を殲滅させると、巣穴をヒューム人の秘術『踊る火』によって破壊し、鉱山に作り変えてしまった。やがて、ここはヴァナ・ディール随一のミスリル鉱山にまで発展していたが、クゥダフ族が精強な兵団を送り込んで、ここを再び奪回し、現在に至っている。


ダングルフの涸れ谷

ダングルフ火山に近い渓谷。中でも火口に近い地域では、地熱による高温の湧水が見られ、昔はガルカ人に温泉として利用されていた。


ツェールン鉱山

近年発見され、バストゥークから直接掘り進められた鉱山。ガルカ族が得意とする冶金術、ダーク鋼の材料である黒鉄鉱が発見されており、町中にあることもあって、最近、開発が盛んな鉱山である。


コロロカの洞門

はるか昔、アンティカの軍勢に追われたガルカの民が、クォン大陸に脱出する際に通ったと云われる天然の海底洞窟。洞内には陸棲の珊瑚が繁茂し、美しい景観を作り出している。もっとも、ガルカにとって、ここは多くの仲間が倒れた悲劇の場所であり、珊瑚はその血を吸って生育したのだと信じられている。共和国工務省によって、数百年もの間、禁断の路に指定されていたが、先頃ついに開放された。