その、美しき世界
コルシュシュ地方

ミンダルシア大陸の中央を占める広大な乾燥地帯。『コルシュシュ』とはタルタル語で『決断の地』を意味し、遥か昔、クォン大陸から大移動してきたタルタル諸族が、この地で水不足と転落により多くの人命を失い、それでも旅を続けるかどうか、族長会議で決した故事による。


ブブリム半島

東のパムタム海峡に面した半島。他のコルシュシュの乾燥した地域に比べると、時折スコールも見られ、まばらだが草地も存在する。半島の突端には、塔のような形の奇岩群があり、その頂に嵌まった鉱石が夜になると怪光を放つため、タルタル族に『キブブ灯台』と呼ばれ、実際に漁船が航行する際の目標に利用されている。


タロンギ大峡谷

かつて、この地を流れていた複雑な流域によって、深く侵食された大渓谷。息を呑むような雄大な景色は圧巻だが、渓谷を抜けて旅をしようと思う者にとっては、曲がりくねった川底を無防備に進むことは、非常に危険を伴う。


シャクラミの地下迷宮

遥か太古の地層が地下水によって侵食されてできた自然の迷宮。古代生物の化石が、そこここに露出し、美しくも奇怪な光景を作り出している。


オンゾゾの迷路

ブブリム半島にある洞窟で、「オンゾゾ」とはタルタルの古い言葉で、「貝塚」を指す。シャクラミの地下迷宮と同様、元は太古に形成された天然の洞窟である。大魔法時代の黎明期、魔法の悪影響によって数々の手に負えない失敗作が残ってしまうことがあった。たとえば、毒を吐きつける朝顔や歩き回る机などである。このような魔法廃棄物やその他ウィンダスで発生する様々なゴミを棄てるために、この深い洞窟は最適であったため、しばらくの間利用されていたようである。 その後、長い間、人々の記憶から忘れさられていたが、最近、この廃棄物によって凶悪なエレメンタルが発生。また廃棄物を悪事に利用しようと企むゴブリンまで巣食うようになり、この洞窟は再び脚光を浴びることとなった。そして、この度、その危険性が元老院に認定され、正式に冒険者の討伐対象地域として加えられたのである。