その、美しき世界
ロンフォール地方

王都サンドリアを囲む広大な森林地帯。元々狩猟民族で、森を愛するエルヴァーンの民は、防衛上の不利を捨て置いても、木々を大切に保全してきた。

精強な騎士団が活躍していた時代は、それでも何の問題も起きなかったが、国力に陰りが見え始めた昨今では、この森も決して安全な土地では無くなってしまった。

木々はオーク族の兵士やゴブリン族の夜盗に、格好の隠れ場を提供することとなったのだ。


西ロンフォール

王都サンドリアの西部に広がる森林地帯。近年、近くのゲルスバ山を占拠したオーク軍が、勢いに乗じて続々と先遣部隊を送り込んでくるようになり、国境を護る王立騎士団との間で、しばしば小競り合いが起きている。


東ロンフォール

王都サンドリアの東部に広がる常緑樹の森。ナルティーヌ湖から流れ込むシュヴァル川が木々や獣を潤し、王室禁猟地として望ましい自然美が長年保たれてきた。しかし、オーク族による伐採と、野生化した大羊の増加によって、近年、木々や獣が目に見えて減り始め、王室祭祀官の頭を悩ませている。


ゲルスバ砦

オーク帝国先遣隊が駐屯する木製の堅固な砦。この砦の中で、オーク族は長射程の投石器や破城槌を多数作り上げ、着々とサンドリア攻略の準備を進めているらしい。


ゲルスバ野営陣

オーク帝国軍の先鋒、残忍無比な戦闘隊長バットギットが率いる、斬り込み隊の野営地。元来凶暴なオーク族の中でも、死を恐れぬ選りすぐりの戦士が集められており、討伐に派遣された多くの冒険者が、ここで血祭りにあげられている。


ユグホトの岩屋

堅固なサンドリアを地下から攻略するため、オーク族が人間の奴隷に掘らせていた洞窟。しかし、生来短気なオーク族は、途中で飽きてしまい、計画は頓挫してしまったようだ。


龍王ランペールの墓

ドラゴンスレイヤー(龍殺し)として名を轟かせた、サンドリア王国中興の祖、第24代国王ランペールの墳墓。王は瀕死の黒龍と取引し、助命と引き換えに自らの墓守を命じた、とされている。


ボストーニュ監獄

ドラギーユ家の暗部として知る人ぞ知る、王都サンドリアの地下に築かれた広大な地下牢。サンドリア城の長い歴史と共に増築され続け、主に身分の高い国事犯が収監されてきた。厳重に警備されており、かつて脱獄に成功した者は皆無である。