その、美しき世界
サンドリア王国


クォン大陸の北方に住む誇り高き戦士の民エルヴァーンが、激しい内戦の末に建国した王国。

500年以上も続くドラギーユ家の当主が歴代国王として治めている。
王国の首都サンドリアは、国境防御・外征を主任務とする王立騎士団と
都市防衛・治安を主任務とする神殿騎士団の
ふたつの精強な軍事集団に支えられた堅固な城塞都市である。

だがしかし、さきの大戦の影響は大きく、輝く剣を天高くかかげた英雄達が
この地を駆けめぐっていた、かつてのサンドリアの栄光の日々は、今はもうない。

黄昏の騎士王国・・・・・・・、老いたる、眠れる獅子。
そう影で揶揄する者もいる。

周辺には、迷いの森とも呼ばれる広大なロンフォールの森が広がっている。






サンドリアでの暮らし

文化

鉄器を中心とした文化ですが、技術的には停滞しています。
ただし、刀剣の作成には優れた伝統が受け継がれており、その職人的な仕上がりは、東洋の刀と並び、サンドリア剣として世界的に知られています。
単一主要構成民であるエルヴァーン族の文化が、国の文化と同一であると言えます。


生活水準

森の中にある王都は古く、あちこちで老朽化が目立ちますが、エルヴァーン族の人口自体が緩やかな減少傾向にあるため、空家も多く、住宅問題は余り問題とはされていません。

また、背後に穀物の一大生産地を抱えており、食糧事情も決して悪くはないのですが、重税に加え、働き手に長い兵役まで課せられてしまうため、庶民の暮らしは決して楽ではないようです。


風土

比較的寒冷な地域にある王国領ですが、小麦やライ麦を始めとする穀物の生産が盛んで、木材と並んで古くから主要な特産品として、自治都市セルビナを介して輸出されてきました。また、セルビナシープと呼ばれる大型の羊の放牧も盛んで、サンドリア領の到る所で目にすることができます。



サンドリアでの軍事力

軍制

サンドリア王国の軍隊において、両輪を成すと言われているのが、王立騎士団と神殿騎士団である。2つの騎士団は、その主任務だけでなく、構成も異にする。


王立騎士団

サンドリア王直轄の騎士団にして、王国軍の中核をなす軍集団。主な任務だけでも、獣人掃討、国境警備、王都・辺境防衛等、枚挙にいとまがない。騎士団は、騎士団長を筆頭に大小100近い騎士隊によって支えられている。

平均的な騎士隊は、1名の騎士、その護衛を務める2〜3名の剣士、騎士の郎党や一族の若者からなる4〜5名の従騎士、そして60名ぐらいの徒歩の槍兵や弓兵(従者でもある)、という人員で編制されている。また、大騎士の騎士隊ともなると、騎士を10人ほど配下としているため、その兵力も10倍ほどになる。

王国騎士団の騎士は、ほとんどが訓練されたエルヴァーン貴族か戦績優秀な冒険者であり、国王への忠誠心が極めて高く、士気も旺盛である。なお、戦時には遠地からも在郷騎士が馳せ参じ、騎士団の兵力はさらに増加する。


神殿騎士団

王都の治安維持を担う宗教騎士団。平時の任務は、犯罪者や異端者の検挙、王城や聖堂の警護、暴徒鎮圧等、主に都市内での活動に限定されるが、戦時には、戦勝祈願の儀式の手配や軍内の犯罪・背徳行為の取り締まりのため、戦地に赴くことも多い。

騎士団には、騎士団長を筆頭に大小60ほどの騎士隊が所属している。平均的な騎士隊は、教皇に洗礼を受けた騎士と10名の従騎士、そしてその配下として30名の僧兵が属している。また、大騎士の騎士隊ともなると、騎士を10人ほど従えているため、その兵力も10倍ほどになる。

なお、神殿騎士団の活動資金は、すべてサンドリア国教会から出されているため、立て前上は国王の指揮下にあるが、大規模な動員には教皇の許可が必要である。


近衛騎士隊

国王や王族の身辺を警護する騎士隊。正確な人数は不明だが、100名程度と伝えられ、伝統的に二大騎士団から選抜された騎士が就任する、非常に栄誉ある役目である。昨今は、戦功著しい冒険者が名誉職として任命されるケースも多いようだ。


傭兵騎士団

自発的に編制された義勇兵団や傭兵集団のうち、正式にサンドリア国王に認可された部隊が、このように呼ばれる。ただし、戦時を除き俸給は出ないため、普段は冒険者として個別に活動している者も多い。