その、美しき世界
バルドニア地方

クォン大陸の最北端に位置する、年中雪と氷に閉ざされた地方。余りにも寒冷な上、北方の島々からオーク族が襲来するようになったため、僅かに定住していたエルヴァーンの漁師も、数百年前に立ち去ったと伝えられる。『バルドニア』とは、古エルヴァーン語で『人外の地』を意味する。


ザルカバード

バルドニア地方の中央に位置する谷。各所で切り立った崖が両側に迫る隘路となっており、ズヴァール城を天然の要害たらしめている。大戦末期、攻勢に転じたアルタナ連合軍に対し、獣人軍はここに篭って激しく抵抗した。そのため、兵力で勝っていたにも関わらず、アルタナ連合軍は、なかなかこの谷を抜けず、おびただしい損害を出して、一時撤退を余儀なくされた。


ズヴァール城

二十余年前、獣人勢力を束ね上げた『闇の王』が、この地で旗揚げした時、ザルカバードにあった古代の遺跡を基礎として築いた堅固な根城。大戦時にアルタナ連合軍に破壊された筈だったが、最近再築されたとの噂が絶えない。