その、美しき世界
ウィンダス連邦


ミンダルシア大陸の南方や、その近隣の島々に住む小柄な民
タルタルの諸部族が連合して成立させた連邦国家。

「天の塔」と呼ばれる神殿に住む神子の信託を元に、
諸部族の代表の名残である、各分野の博士達の合議で治められている。

街の一角には、タルタル族と友好関係にあるミスラ族が暮らし、
天性のハンターである彼女達の狩りの技が、この都を一層豊かなものにした。

連邦の首都ウィンダスは、数十年前の戦火で一度は見る影もなく荒れ果てたが、
今では街全体が魔法研究機関として機能する学術都市として、見事な復興を遂げている。
人々が多く行き交い、荒廃の面影はもはや無い。ウィンダスは今、再び静かな平穏に包まれている。

周辺には、サルタバルタと呼ばれる広大な原野が広がり、この地方特有の植物が自生している。






ウィンダスでの暮らし

文化

高度に進化した魔法エネルギーを利用して、様々なものが運用されています。
魔法の力で動く人形『カーディアン』や魔法の力で光を放つ花『魔光花』等は、そのほんの一例です。青銅器の精製も行われていますが、一般的には金属自体好まれていません。タルタルの諸部族や少数のミスラ族の、緩やかな連邦国家であるウィンダスでは、個々の民族文化も大切にされており、聖都ウィンダス等では、地区ごとにニ種族の文化を見ることができます。


生活水準

先のクリスタル大戦で、最も被害を被ったウィンダス連邦ですが、ミスラ族の献身的な助力もあり、今ではすっかり復興しています。物質的な文化レベルは決して高くは無いのですが、住居は
小さなタルタルのサイズに比して広く、快適です。また、タルタル族の魔法の力で作物が豊富に生産されている上、ミスラ族の狩猟や漁労によって、肉や魚も市場に溢れており、食糧事情も大変良好と云えるでしょう。


風土

聖都ウィンダス周辺は、降水量こそ少ないものの河川が多く、また温暖なため、タルタル族が魔法を駆使して作り出した多様な作物がよく育ち、各国に輸出されています。
また、タルタル族の農家では、ララブと呼ばれるウサギの近種が飼育されている他、ミスラ族の居留地区では大型動物のダルメルも家畜化され、乳・食肉・皮革として余すところ無く大事に利用されています。



ウィンダスの軍事力

軍制

ウィンダス連邦の軍隊は、元老院の議員の中から1年に1回選出される大魔元帥を最高指揮官とする、少数精鋭の12の戦闘魔導団と勇猛果敢な4つのミスラ傭兵団によって編制されている。


戦闘魔導団

連邦軍の主力となる戦闘集団。12個軍団からなる。戦闘魔導団を率いる魔導団長には、作戦の立案や戦闘指揮を助ける数名の賢者と、実際に戦闘を行う8つの魔戦隊が配属されている。ひとつの魔戦隊には、魔戦隊長を頭とする、魔戦士と呼ばれるベテラン兵士30名、さらに魔動兵(カーディアンとも呼ばれる人形兵士)100体と、それを操る数名の軍師によって編制されている。

義勇兵士から幾度もの厳しい選抜試験を経て採用された魔戦士の能力は極めて高く、戦の流れを変えるため、戦闘魔導団は寡兵ながら、常に決戦時に投入されてきた。


ミスラ傭兵団

主にミスラにより編制された傭兵団。4つの有力な兵団からなり、常時軍制に組み込まれているところが、他国と異なる。ミスラ傭兵団は連邦軍中にあって、戦略的にむしろ主力部隊に近いのだが、その中核を担うミスラが、軍に完全に組み込まれることを嫌い、傭兵という形式を望んだ結果である。通常、傭兵団長の指揮下には、複数の傭兵隊が存在するが、狩りの時期によって増減するため、この数は一定ではない。

また、ひとつの傭兵隊には、傭兵隊長を指揮官に、100名程の傭兵が属しているが、他に50名ほどの義勇兵が加えられていることが多い。

これは歴戦の傭兵隊に新兵の面倒を見させる、連邦軍の風変わりな伝統によるものである。


元老院警護隊

ウィンダスの各院や元老院議員の身辺を警護する部隊。安全上の観点より、その人数や装備は公表されていないが、100名程度と見られている。