読み物

2013年11月のトピックス

グレンエスの日記 (2013/11/07)

はーい、フレミラでーす。

あれ?
あたしのこと忘れちゃった?

ほら、お城の門のところで会ったでしょ。
アシェラ姫さまを探してたとき、あなたに会ったわ。

覚えてない?

今日はちょっと面白いものを手に入れたのよね。

「……それ、なに?」

ちょっとシンシア。
いきなり来て、取っていかないでってば。

「グレンエス様の日記……」

そう。
あたしたちの上司、麗しのメイド長こと、グレンエス様の日記!
しかも、12年前のだから、16歳のときね。
あたしたちと同じくらいの歳ってわけ。

「12年前……。わたし……3歳」

誰もあんたの歳なんて聞いてないわよ。
どうやらグレンエス様が、お城にあがった頃の日記みたいなの。
ねぇねぇ。興味ない?

「……ある。けど……危険、だよ」

危険? なにが?
あのおっかないグレンエス様の若かりし頃の日記なのよ。
もー、楽しみで楽しみで。
ひょっとしたら、コイバナとか書いてあったりして!

「あなたを楽しませるために書いたわけではないのだけどね」

ひゃ!?

「フレミラ! ちょっとこっちにいらっしゃい!」

えええー。グ、グレンエス様! いつの間に!
こ、これは違うんです。
違うんですってば。誤解です〜〜〜〜〜っ!
お仕置きはいや〜〜〜〜〜っ!

「ほら、危険だった……」

アドゥリン城のメイド長・グレンエスの若かりし頃の日記は『こちら』。