スペシャルタスクチームからのお知らせ (2006/11/06)

2006年10月に、運営チーム内で正式に発足した「スペシャルタスクチーム」について、概要や活動内容をご紹介いたします。

チーム発足の経緯

ファイナルファンタジーXIでは、これまでも継続的に不正ツールや現実世界の金品によるゲームデータの売買(RMT)等の不正行為に対して、開発・運営チームが連携のうえ、継続的に対策を行ってきました。
しかし、年々多様化する不正行為には、いっそう本格的な対応が必要であると判断し、今回、専任のチームを発足させるに至りました。

ターゲットと現状認識とについて

スペシャルタスクチームでは、ファイナルファンタジーXIに悪影響を与えている問題を排除、もしくはその影響を限りなく小さくし、コミュニティとプレイ環境を健全化することを目的としています。中でも、以下の2点をスペシャルタスクチームの当面の主なターゲットとして活動を行っていきます。

 ・RMT
 ・様々な不正ツールの使用

RMTについては、現状、日本で約100、欧米で約50の取引サイトを把握し、調査を開始しており、今後数ヶ月で、特に規模が大きいもの、活発に活動を行っているもの(日本で30程度、北米で10〜15程度)への調査を重点的に行っていきます。

不正ツールについては、チームを正式に発足させる以前から継続的な対処を行っている移動速度関連のものに加え、その他に関しても情報収集やログ調査を進め、特に悪質と思われる個人または組織の排除を継続していきます。特に他者のゲームプレイに影響を与えるものや、RMTに関連するものには力を入れていきます。

RMT問題に関しては、販売者の排除を主眼とし、加えて悪質な(大量・継続的等)購入者に対しても警告を発する、ペナルティを課す等の対応を行っていきます。

中でもRMTの販売者特定に関しては、ゲーム内だけでは判断できなかった部分にまで踏み込み、ウェブサイトおよびRMT目的で調達されるギルの生産者におよぶ一連の体系を対象に調査活動を継続的に行っていきます。

現在までの実績等について

不正ツールに関してはこれまでも告知しているとおり、現在の一斉対処の形式では4回の対処を行っています。その結果、アカウント対処数が増減を繰り返しているのに対して、アカウント所有者数は減少傾向にあります。

これは、強制退会者が1人で複数のアカウントを所有している傾向が強まっているためで、2006年7月の一斉対処時には所有者数そのものが2,000を超えていましたが、2006年10月では、1,400程度の対処アカウント数に対して、所有者数では300台まで減少してきています。

このことから、通常のプレイを大きく逸脱した組織的なアカウント所持者の排除が進んでいるものと判断しています。

一方、RMTサイトへの対策については、前述のとおり独自に新たな調査方法を取り入れることにより、これまでの調査だけでは限界のあった領域よりもさらに一歩踏み込んだ調査・対応を開始しています。

具体的には、チームの発足から現在までの約1ヶ月間に、複数のRMTサイトに対して新手法による調査を行い、RMTに関与していたことが確認された約100のアカウントの強制退会処分、ならびに数百億ギルの凍結を完了しています。結果的に、調査を行ったRMTサイトのうち、いくつかに関してはサイトの閉鎖やファイナルファンタジーXIに関するRMTの取り扱い停止等を確認しています。

このように一定の効果が確認されたことから、今後当該手法による対応を強化し、より広範囲にわたる本格的な調査、対応を行うとともに、その確立を進めていきます。これまでと同様に対処内容等に関する告知は随時行っていきます。


ご理解、ご協力のお願い

上述のとおり、今後、スペシャルタスクチームによる活動を強化し、プレイ環境の健全化を推し進めていきます。

ただし、様々な新手法を採り入れても依然として対応が困難な問題も残っており、加えてこれらの作業には膨大なログの人的な解析が必要なため、簡単に多数の結果を生み出すことはできません。この点につきましては、どうぞご了承ください。

これらの対応を急ぐあまり冤罪を生むようなことがあってはならないため、調査はことさら慎重に進めていきます。特にRMT に関しては、多数のアカウントから構成される一連の組織が関与していることが多いため、組織の洗い出しから関連性の特定、関与の確定までに時間を要する場合もあります。

さらに、当初は効果を実感しにくい部分もあると思われますが、一部のエリアやノートリアスモンスターの出現地点等で確認されている様々な問題についても、着実な対応を積み重ねることで、解決を目指していきます。そのためには今後、スペシャルタスクチームによる独自の情報収集に加え、プレイヤーの皆様へ広く情報提供のご協力をお願いする場合も考えられます。

また、これまでも再三にわたり告知してきているとおり、これらのような不正行為には係わりを持つことのないよう、くれぐれもご注意ください。

皆様におかれましては、ぜひとも今後のスペシャルタスクチームの活動にご期待、ご支援をいただけますようよろしくお願いいたします。


スペシャルタスクチーム