新たな傭兵階級とアサルト作戦の追加について (2007/03/07)

アサルトブリーフィングルーム「オグマ奪取指令」


「私は皇国軍参謀部、特殊作戦参謀ラスフールである。」
「本日、私がわざわざここまで出向いたのは、諸君らアサルト要員に、より作戦に対する理解を深め、是が非でも、任務を成し遂げてもらわんがためである。」
「なお、あらかじめ断っておくが、ここでレクチャーした内容は、委細構わず口外無用とする。」


「さて、アサルト要員諸君に尋ねたい。」
「我が皇国軍が東方諸国や西方蛮族相手に、長きにわたり後れを取ることがなかったのは何故だ?」
「なに、我が軍の将兵が最強だからだと?」
「そのとおり!」
「しかし、それだけでは合格点はやれん。」
「答えは、我が軍が戦略において常に敵に勝っていたからである。」
「では、敵に戦略で勝るために、もっとも必要なものとは何か?」

「情報である!」
「我が軍では、リンクシェル通信を制式採用してはおらぬ。秘匿性に難があるからだ。」
「その点、我が軍の水銀式暗号機“オグマ”は非常に優秀である。」
「オグマの前で話すと、自動的に暗号化して相手に送信できる。」
「また、オグマを持っている者が通信を受信すれば、自動的に複号され、耳で内容を確認することができる。」
「その他の手段により、通信を傍受した場合、まったく意味をなさない言葉の羅列でしかない。」
「つまり、通信内容はほぼ完璧に守られる、というわけだ。少々でかくてガルカ兵にしか持たせられんがな。」
「我が軍は、オグマによる秘匿通信により情報収集と作戦伝達を円滑かつ安全に行い、敵の機先を制し、常に戦場での主導権を握ってこられたのだ。」


「しかしである。痛恨の事態が起こった。」
「先の皇都防衛戦のどさくさに紛れて、卑怯にも東方のスパイが、通信兵よりオグマを奪い去ったのだ。」
「オグマが敵の手に渡れば、我が軍の暗号方式は解読され、最悪の場合、東方戦線の崩壊すら起こりかねん。」
「情報によれば、スパイどもはルジャワン霊窟に築いたアジトより、本国に転送する腹積もりのようだ。」
「そこで、諸君の出番である。」
「連中が転送する前に、暗号機オグマを奪取せよ!」
「なお、東方のスパイは怪しげな術を用いることで知られる。決して、油断するな! 以上!」