スペシャルタスクチームレポート (2007/07/24)

スペシャルタスクチームより最新のレポートをお届けします。
今回は、2007年6月26日から7月24日にかけて実施した規約違反行為への一斉対処に関する詳細とあわせて、チームの活動状況や今後の方針をお伝えします。

規約違反行為への一斉対処の詳細は『こちら』。

活動内容と成果、今後の活動方針について

コミュニティで起きている問題の多くは、ハンター(※)に起因しています。
そのためスペシャルタスクチームでは、日頃からハンターに対する施策を中心としてコミュニティの健全化に取り組んできました。結果として、ハンターの総数はチーム発足時と比較すると大幅に減少しており、その影響によりコミュニティの様々な問題も着実に減少しつつあります。


販売シャウト、不正な方法による釣り、さらには不正プログラムを使用した合成など、いくつかの問題が残っていることも認識しています。これらの根本解決を目指し、スペシャルタスクチームは引き続き様々な対策を実施していきます。

なお、先月サービス&サポート内に設置したスペシャルタスクチームへのご報告窓口には、すでに多数の情報が寄せられています。問題の早期解決には、プレイヤーの皆さんからの情報が不可欠ですので、どうぞこれからもご協力をお願いいたします。

ご報告窓口は『こちら』。

※ハンター:ノートリアスモンスター(以下、NM)との戦闘やクエストを繰り返すことで入手した多数の戦利品をギルに換金し、販売者へ提供するプレイヤー、キャラクターの総称。

コミュニティで注目されている問題について

現在コミュニティで注目されている諸問題について、スペシャルタスクチームによる対処の実績や方針などをご説明します。

○アトルガン白門での高額アイテム販売シャウトが現在も続いています。
もちろんシャウトすること自体に問題はありませんが、現実世界の金品によるゲームデータの売買(以下、RMT)に何らかの繋がりがあると考えられるキャラクターのうち、高額アイテム販売のシャウトを繰り返しているものについては、組織的な繋がりを調査した上で対処を行いました。そのアカウント数は、現時点で累計892に上ります。
中でもトゥー・リアのハンターを重点的に対処したことにより、シャウトが一時的に沈静化するなどの具体的な効果も得られましたが、シャウトによる高額アイテムの販売は低レベルのキャラクターでも可能な行為であるため、抜本的に解決するためにはハンターを組織的に壊滅させることが重要です。
今後も、販売キャラクターとハンターとの組織的な繋がりの調査とハンター自体の対処という双方からの施策を継続し、皆さんがより快適にプレイできるよう努めていきます。

○窓口へ報告した案件は、スペシャルタスクチームで本当に確認しているのでしょうか?
スペシャルタスクチームは、皆さんから寄せられた情報をすべて確認した上で問題の実情を調査し、規約違反に該当する行為などが実際に確認できた段階で対処を行っています。さらに情報をデータ化して全体的な傾向を分析することにより、現在ファイナルファンタジーXIで起きている問題の洗い出しにも活かしています。このように、皆さんからの情報はスペシャルタスクチームだけでは発見が困難な問題をいち早く解決に導くための有力な手がかりとなっています。
なお、情報が具体的であるほど円滑に調査が進み、問題の早期解決につながりますので、窓口へ情報をご提供くださる際はできる限り詳しくご記入ください。


○冤罪で処罰されることはないのでしょうか?
スペシャルタスクチームではすべての調査を手作業で進め、アカウントごとに判断を行っています。そこで問題があると判断された場合、さらにアカウントアドミンと呼ばれる専任のスタッフが調査と判断を行います。この2重のチェックにより安全性を確立していますので、どうぞご安心ください。

○RMTに関与しているキャラクターが生産した大量のアイテムにより、経済破壊が進んでいます。
今後、この問題への対処を強化していきます。ただし、先のシャウト問題と同様、アイテムの大量生産自体が不正行為であると判断することはできません。
そのため、大量生産を行っているキャラクターとハンターなどの組織との繋がりを調査し、双方を同時に対処することを目的とした対策がメインとなります。

○キャラクターワールド移転サービスによって複数のワールドでギルの販売が可能となり、RMTが活性化するのではないですか? また、キャラクターの移転で不正行為の調査ができなくなりませんか?
RMTに関連しているプレイヤーであっても、キャラクターワールド移転サービスを利用し、その利便性を得ることは可能です。しかし、複数のワールドにまたがってギルを販売する不正行為者に関しては、その資金を生み出すハンターからすべての販売用キャラクターにたどり着くことができるため、それらを一括して対処しています。
加えて、キャラクターワールド移転サービス側でも新規アカウント作成後の移転や連続した移転に対する90日間の制限を設けていることにより、実際にはサービス開始以降RMTが活性化した様子は見受けられません。
また、不正行為者が同サービスを利用してワールドやキャラクター名を変更して逃亡を図っても、一連の動きをすべて把握することができるため、調査不能になることは絶対にありません。

○"Goblin Bounty Hunter"が配置された後も、まだ機械的な動きで釣りを続けるキャラクターを見かけます。
この問題へのさらなる対策として、次回バージョンアップでは"Goblin Bounty Hunter"を新たにソロムグ原野とコロロカの洞門にも配置し、すでに配置済みのエリアにも、安全圏をなくす目的でその移動経路を追加する予定です。
ただし、街の中やその周辺など一部のエリアに対しては、健全なプレイをしている皆さんへの影響を特に考慮し、別の具体的な対策を導入できるよう開発チームと検討しています。

○ハンターは対処されてもすぐに別のアカウントで復帰しているようです。トゥー・リアなどで特定の集団が不正な方法でNMを独占している問題は、解決していないのではないでしょうか?
6月末以降は、ハンターの活動が特に活発だったトゥー・リアでの取り締まりを重点的に行い、相当数のハンターを対処することができました。対処後も該当アカウントの100%が復帰しているわけではないため、上のグラフからもわかるように、ハンターの総数は着実に減少しています。
今後は皆様からの情報をもとに、取り締まりエリアをさらに拡大していく予定です。