スペシャルタスクチームレポート (2008/12/24)

スペシャルタスクチームより最新のレポートをお届けします。
今回は、今年1年間の活動報告総括と、それを踏まえた今後の新しい施策を重点的にお伝えいたします。

規約違反行為者への一斉対処の詳細は『こちら』。

今後のスペシャルタスクチームレポートについて

スペシャルタスクチームは、ヴァナ・ディールを健全にすべく、いわゆるRMT活動を専門的に取り締まるチームとして、2006年10月に発足しました。

チーム発足当初は、暗闇を手探りで進む状態に近く、活動内容や成果も見やすいとは言い難い状況でした。事実、ご意見・ご要望でも、実際にどのような活動を行っているのかを詳しく知りたいという主旨のメールを多くお寄せいただき、また私たちもそれを伝えたいと考え、発足後8ヶ月が経過した、2007年6月にスペシャルタスクチームレポートは始まりました。

以降、今日に至るまで毎月の活動結果と今後の方針をお伝えしてまいりましたが、その甲斐あってか、現在はスペシャルタスクチームの存在とその活動内容がプレイヤーの皆さんに浸透してきたものと考え、本形式でのスペシャルタスクチームレポートは今月を持って終了とし、来月以降は、よりシンプルな形式での活動結果報告へと変更いたします。

ただし、スペシャルタスクチームの活動規模や内容には一切変更はありません。
これからも健全なヴァナ・ディールを維持すべく、RMT活動の取り締まりにまい進してまいります。

なお、規約違反行為などに関する皆さんからの報告につきましても継続して、受け付けていきます。これからもご協力のほどなにとぞよろしくお願いいたします。

2008年の活動総括

▼強制退会のアカウントと凍結ギル額について
2007年12月14日から2008年12月24日までに凍結したギルの累計は308億ギル、強制退会になったアカウントは、88870アカウントなりました。


昨年の結果と比較をすると、強制退会になったアカウント数は増加し、凍結したギル量が減少していることがわかります。
これは、開発・運営チームが一丸となり、継続的な取り締まりやシステムへの対策を行った結果、1つのキャラクターを長期間にわたって多額のギルを稼ぐ手法が難しくなり、短期間で複数のキャラクターを用い、少額のギルを稼ぐ手法を取らざるを得なくなったことが大きな要因です。
言い換えれば、ギルの流通量が低下し、RMTの規模は縮小傾向にあるとも言えるでしょう。

▼今後の活動方針と施策
・新ツールの導入
取り締まりを継続した結果、ギルの生産から販売までの期間が徐々に短期化してきています。
結果、何万行にも及ぶログを目視する従来の捜査方法では、対処が追い付かなくなる可能性があることから、新しいツールの開発と導入を行う運びとなりました。

(1)『芋づるくん』
これは、ギルの生産者から購入者までの流れを瞬時に把握するツールです。
例えば、皆さんからご報告いただいた情報を元に調査し、RMT活動を行っていると判断できたキャラクターを『芋づるくん』に投入すると以下の図のようになります。


(2)『ギルを抱えて永眠くん』
これは、特定のキャラクターが一定量のギルを所持した瞬間に強制退会処理を行うツールです。
『芋づるくん』で浮上したキャラクター相関図から、今後、金庫役などになると思われるキャラクター群が見つかり、なおかつ対処条件が整っている場合に使用します。

▼釣り関連の取り締まり強化
高レベルエリアでの釣りへの対策、ツールを用いた釣りへの対策を行った結果、最終的に釣りにおけるRMT活動の主力となったのが、「堀ブナ」と「サンゴのかけら」による金策でした。

フリートライアル版の導入以降、さらにその活動は顕著となり、よりリスクの低いRMT活動へ移行していきました。そこで、スペシャルタスクチームでは、釣りで稼ぐことを選択肢から外させるためには、どういった手法を用いるべきかの検討を行いました。

検討の結果、発見次第取り締まりを行うよりもある程度の成果が上がった段階で、取り締まりを行ったほうが効果が高いのではないかと考え、11月からは対処のタイミングを変更し、以下のような成果を上げることに成功しました。

11月:39万1225匹の堀ブナと49本の太公望の釣竿を押収
12月:2万4367の堀ブナを押収。太公望の釣竿の押収はなし。

このように、11月に不正な方法で釣りを行っている規約違反行為者から太公望の釣竿を押収し、その後、新たに太公望の釣竿を手に入れる前に堀ブナを押収することに成功しています。

さらに12月のバージョンアップでは釣りの仕様変更として、レベル20に満たないキャラクターと、初めてログインしてから2週間を経過していないキャラクターについて、釣りの「疲れ」の蓄積量が増加されるようになりました。

少なからず健全なプレイを楽しんでいるプレイヤーの皆さんにも影響を及ぼす施策のため、検討を何度も重ね、影響の負荷を軽減する施策も継続して行うことを前提に仕様変更へと踏み切りました。
12月のバージョンアップでは、クエスト攻略のために必要となるアイテム「破れた帽子」「太ったグリーディ」をある条件下でこれまでよりも釣れやすくしましたが、この他にも調整が必要だと思われる内容については、引き続き調整を行っていく予定です。

(3)自動Jail機能
これは、不正行為を行ったキャラクターを自動的にJailへ転送する機能です。
これまではキャラクターのログを調査し、翌日に対処を行っていましたが、24時間以内にRMT活動を行っている現状を鑑み、瞬時に対処すべく本機能を導入しました。

テスト運用以降、何度かの調整を経て、通常運用に耐えうる精度になったことから、12月17日より全ワールドで本機能を有効に設定しています。

(4)ワンタイムパスワード
これは、より高いセキュリティのログイン方法として導入予定のものです。
不正アクセスに対する対策も継続して行っているため、12月現在では大分落ち着いてきましたが、より安全にファイナルファンタジーXIを遊んでいただくための施策として、現在、準備を行っています。この件に関しては、詳細が決まり次第、改めてファイナルファンタジーXI公式サイトにて、お知らせいたします。

スペシャルタスクチームの名称について

これまで日本では「スペシャルタスクチーム」、海外では「スペシャルタスクフォース」と名称が異なっていましたが、2009年1月より、日本語の名称をスペシャルタスクフォースに変更し、全リージョンで名称を統一いたします。

ご報告・ご連絡について

スペシャルタスクチームでは、規約違反行為などに関する皆さんからの情報提供を常時受け付けています。ぜひご協力をお願いいたします。
ご報告窓口は『こちら』。

※ご報告いただいた内容に対して、スペシャルタスクチームからは個別のご回答を差し上げることはできません。

※不正アクセスなどのアカウントに関連する件については、「不正アクセス専用チャットサポート」までご連絡ください。
なお、プレイオンラインIDを複数所持されている方は、「不正アクセス専用チャットサポート」の営業時間外に不正アクセスの被害にお気づきになった場合でも、被害を受けていないプレイオンラインIDでゲームにログインし、GM(ゲームマスター)コールにてご連絡ください。GM側で、当該アカウントを一時的に利用できない状態にいたします。
ただし、GMはプレイオンラインパスワードの変更手続きなどをお受けすることはできませんので、別途「不正アクセス専用チャットサポート」へご連絡いただく必要がございます。