特ダネ・エッグハント! (2012/03/21)

さあ、エッグハントが始まるクポ!

今年もイニシャルが刻まれたタマゴを集めて、
みなさんにいろいろな役を作ってほしいクポ!

我らMHMUも、いっぱい景品を作成(新しいものも!)。
タマゴもたっぷり確保して、用意万端準備OK!

お待ちしておりますクポ〜〜〜!

と、MHMUのモーグリたちが叫んでいます。
彼らは、今年もイニシャルエッグ作成に頑張ってくれた模様。

フィールドからも見つかるカラフルなタマゴたち。
そのタマゴたちが実際にはどんな風にして見つかるのか、
今回はそれを取材した者がいるようです。

ウィンダス聖都にある週刊魔法パラダイスの記者室。
その一角で先輩記者が見習い相手にハッパをかけていた。

「そこでジェミミ。君の使命だが……」
「口調がおっかないです、コナナ先輩! あ、ついでに顔も」
「むう。君は週パの記者になりたくないのかなー?」
「な、なりたい! です!」
 
コナナがにまっと笑う
昨年のエッグハントの取材は大変だった。けど、今年はどうやら犠牲者、おっと有志の力強い助けを期待できそう。

「エッグハントのタマゴはフィールドからも見つかるって知ってるわよね?」
「はい! コナナ先輩! あたし知ってます、はい!」
「返事は一回でいいのよ〜。でもね。実際にタマゴが見つかった現場に居合わせた人ってほとんどいないの。冒険者たちも、あんまり話したくない様子だし」
「不思議ですね」
「そこで! それを取材してきてほしいわけ」
「は、はい! 頑張ります、はい!」
「返事は一回で良いんだったら〜〜〜。なお、ジェミミ。君の安全は保障しない!」

ひきっとジェミミの頬が引きつる。

「リレイズの呪符とデジョンの呪符は必須よ。あ、代金はもち、自分もち!」
「き、記者の道は厳しいです……」

こうしてジェミミは街の外へと飛び出した。
もちろん一人は怖いから、相棒に、冒険者になったばかりだというミスラのレッ・テを連れていく。
まずは、サルタバルタの草原地帯まで。
若芽がいっせいに芽吹いていて、見渡す遥か遠くまで青い草の波が揺れていた。
風が吹くたびに、大地を撫でる風の手が見えるようだ。
草刈鎌片手に、ジェミミとレッ・テはあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。

「あったよ、ジェミミ」
レッ・テがカラフルな模様のついたタマゴを手に振り返る。「M」の文字も読み取れた。イニシャルエッグだ。
「ど、どこに?」
「あたしの足下。草の上に放ってあった。でも、足跡らしきものも見当たらないし──」
ぐるっとレッ・テは首を巡らせる。
「── モーグリたちの姿も見えないねぇ」

しばらくその場を探してみたけれど、モーグリたちがタマゴをいつどうやってそこに置いたのかについては分からなかった。

続いてブブリム半島。
東の海岸沿いには所々に林があって、運が良ければ貴重なマホガニーの木さえ見つける事ができる。

「それにしても、林のどこでイニシャルエッグを見つけてくるんでしょう? まさか木の中に埋まってるわけじゃないですよね?」
「どうやって幹の中に入れるのさ、ジェミミ」
「ですよねー。無理ですよねー」
レッ・テが勢いよくまさかりを振り上げた、そのまま目をつけた木に向かって振り下ろす!
コーン、というまさかりが幹を打つ音が響き、枝が揺れ葉が震えた。
ガササ! 揺れた梢の隙間から何かが落ちてくる。
ジェミミの頭の上で間抜けな音を立て一度弾んでから目の前に落ちた。

「なぁるほど、こうやって見つかるのかぁ」
「痛かったですぅ。でも、どうやってあんな高いところに」
「…………羽があるからじゃない?」
「はっ!」

モーグリたちには羽があるのだった。
ともあれ森で見つかるイニシャルエッグはモーグリたちが梢の高いところにそっと置いていたらしい。
それ以上の探索は諦め、ジェミミとレッ・テはタロンギ大渓谷へと戻った。
巨大な生物の骨が横たわる場所で、ジェミミとレッ・テはつるはしを振るう。

「今度はどこに隠しているんでしょう?」
「頭の上のほうも注意してみようか」
レッ・テの言葉にぎょっとなったジェミミは崖の上を見あげる。
「上から転がってくるかも、ですか?」
「かもよ?」
そう言いながら、レッ・テがつるはしを振り上げ、振り下ろした!
乾いた音を立てて、巨大な骨が割れ──。

割れた骨の、タマゴ形にくり貫かれた空洞の中にイニシャルエッグが納まっていた。

「……ど、どうしようレッ・テ。あたし、どうやってタマゴをココに入れたのか、さっぱり分からないよ……」
「どうりで冒険者たちも話したがらないはずだね」
二人して視線を交わし合いながら途方に暮れた。

「ボツ!」
「ど、どうしてですかあ、コナナねえさまっ」
「ねえさまちがう! 今は幼馴染ではなくて記者の先輩として言うのよ。ジェミミ!」
「はい……、はい!」
「返事は一回でいいんだったら〜〜〜。だから、分からない事を調べてくるのが記者でしょ〜〜が! そんなんじゃ、魔法新聞社の記者にはなれないのよ!」

言い合っているふたりのところに編集長のナイコがやってきた。
「おう、コナナ! 今年はエッグハントのフィールド設置の秘密を解き明かしてみせる、と言ってたよな。あれ、どーなった?」

さあっとコナナが青ざめた。えっとその、と口篭る。

「あの……コナナねー……先輩。もしかして、これってそもそも先輩が受けた記事だったんじゃ……」


Story : Miyabi Hasegawa
Illustration : Mitsuhiro Arita

開催期間

2012年3月27日(火) 17:00頃〜2012年4月10日(火) 17:00頃

モーグリの出現場所

イベント期間中、以下のエリアにモーグリが出現します。
モーグリに話しかけると、イベント内容を聞くことができます。

南サンドリア(J-9) / 北サンドリア(D-8)
バストゥーク鉱山区(H-9) / バストゥーク商業区(G-8)
ウィンダス水の区(北側)(F-5) / ウィンダス森の区(K-10)

「エッグハント」の遊び方

▽イニシャルエッグとは?
イニシャルエッグとは、1文字のアルファベットが記された鳥の卵のこと。
イベント開催中、催しエリアにいるモーグリから、ヴァナ・ディール時間で1日1回、1つだけもらえます。
いくつか集めて、決められた役を完成させれば、素敵な景品と交換できます。
ただし、エッグに何のアルファベットが記されているかは、受け取るまでわかりません。
時には周りの人たちと交換しつつ、役の完成を目指してがんばりましょう。

▽役その1「ファースト3」
まずは基本の役「ファースト3」を目指して、イニシャルエッグを集めてみましょう。
自分のキャラクター名の頭文字から順に3文字と、同じアルファベットのエッグを3つそろえれば、完成です。

例 : キャラクター名がMoogleの場合「M」「O」「O」の3つ

その3つのエッグをモーグリにトレードしてください。
代わりに、素敵な景品がもらえます。

▽役その2「イニシャルストレート8」
自分のキャラクター名の頭文字と同じエッグをまずは用意し、後は、アルファベット順に8文字、連続するエッグを(全8個)そろえれば、完成です。
例 : キャラクター名がMoogleの場合「M」「N」「O」「P」「Q」「R」「S」「T」の8つ

▽役その3「7 オブ・ア・カインド」
任意の同じ文字のイニシャルエッグを7個そろえれば、完成です。
例 : 「A」「A」「A」「A」「A」「A」「A」の7つ

▽攻略のヒント
・パーティを組んだ状態でモーグリに話しかけると、メンバーのうち任意の1人を指名して、そのイニシャル(頭文字)が記されたエッグを受け取ることができます。
さらに、もしその時、指名したメンバーがエッグヘルムを装備していると……?

・身近な「エッグ」を、モーグリにトレードしてみましょう。引き換えにイニシャルエッグが、別にもらえる場合があります。(ただし、ヴァナ・ディール時間で1日1回だけです。)

・新規作成したキャラクターはヴァナ・ディール時間で1日が経過していないと、モーグリからイニシャルエッグを受け取れません。
また「ファースト3」を完成させて、モーグリにトレードした後でないと、その他の役はトレードできません。

・イベント期間中は、モーグリたちの話に耳を傾けてみましょう。もしかしたら、重要なヒントを聞きだせるかも……?

今回ご紹介した役以外にも、さまざまな役が存在します。是非、みなさんで探してみてください。

エッグビュッフェの仕組み

「エッグロッカー」「エッグテーブル」「エッグスツール」「エッグランタン」の 4つの調度品を集めて、モグハウスのモーグリにトレードすると、巨大調度品「エッグビュッフェ」に組み上げてくれます。
逆に、モーグリに「エッグビュッフェ」をトレードすれば各調度品をばらばらに戻すこともできます。

特設店の設置場所

以下の場所に特設店が設置され、エッグハントにちなんだアイテムが販売されます。

北サンドリア(D-8)
バストゥーク鉱山区(H-9)
ウィンダス水の区(北側)(G-10)