ハフマン紛争レポート -Phase 12-

兵士たちの声

銃声の止んだ戦場、あるいは傷ついたヴァンツァーが続々と帰還する駐屯地で、家族や大義のために戦った兵士たちは何を思うのだろうか?

[U.S.N.]

またU.S.N.の勝利か。
O.C.U.諸君。
なまっちょろいミサイルやライフルなど使っているから、いつまで経っても勝てないのだよっ
ふははははははははははっ
――Green.Zebra



昨日、本土の軍総部より1通の手紙が届いた。
それは従軍期間の終了を告げる「辞令」であった。
私はこの紛争が勃発するキッカケとなった事件当時から参戦している。
今思えば本当に懐かしいとも辛いとも言える過去だ。
しかしその戦争も終戦へ向けて動きつつあるそうではないか。
それなのに私は残されたタイムリミットを兄弟達と戦わずに帰国してもいいのだろうか?
残された仲間は・・・。
私は苦悩する。
――Mwu



単身亡命してきた私を温かく迎えてくれた仲間達に感謝します!
私の我儘を快く受け入れてくれた故国の仲間たちにも・・・
Blast!USN隊としての任務を終え帰還しますが、皆と過ごした時間は何物にも代え難いものでした・・・
次フェイズは再び戦場でお会いしましょう!
我々の魂はハフマンと共に・・・!
――Ernst.Jaeger



U.S.N.勝利おめでとう!
今回はフリーダムを完全制圧しただけでなくロクスタ砂漠への進出まで果たせた事をうれしく思う。
我が隊には大切にしている事が3つある・・・

仲間を信頼すること
友軍の部隊との交流と協力
新人への支援

これらを胸に刻み今日まで戦ってきた。
そして明日からも戦い続けるだろう。
我々はハフマン紛争最後の戦いにこれより赴く。
各自、粉骨砕身して作戦に臨め!
そして必ず生きてまた会おう!!
――マイサウンドリーダー



おほほほほ! 私の立てた作戦が功を奏したかしら? …いや、スコードロンのみんなが頑張ってくれたからね、きっと。オークヒルズ市攻略戦、おみごとでした、みんな。次のフェイズもこの調子で勝ちまくろうね!
――女性士官



O.C.U.め、なかなかあきらめないな。いい加減我々にハフマン島を明け渡せばよいものを。まあいい、立ち上がるたびに叩いて、泣いたり笑ったりできなくしてやる!
――ベテラン軍曹

[O.C.U.]

負けか、、、まぁ僕はそこに戦場がある限り戦い続けるまでですけど。
最後のフェイズがどんなものになるか期待してます。
――ダイスターグ卿



これから踏ん張って巻き返そうというときに! 以前はマルタフ市まで攻め込まれても押し返したO.C.U.の魂を見せつけてやろうと思っていたのに…。
――B.B



先輩に教えてもらった格闘家の聖地はラークバレーという廃墟だった。そこで腕を磨いていたんだが・・・いつの間にか停戦していたよ。次のフェイズではラークバレー仕込みのこの拳で、我が軍を勝利に導くぞ! …え?最後の作戦? なにそれ。
――新米の格闘機乗り



激戦区? 俺には関係のない世界だ…なんて言ってられないな。そろそろ終戦の噂も聞こえてくるし、いっちょ激戦区で一旗あげてみるかぁ。
――占領区の主



友好スコードロンとの連合BGで最後まで粘ったんですけどね。とうとうオークヒルズからU.S.N.の奴らを追い出すことはできませんでしたよ。そもそもここまで攻め込まれることがなかったもんだから、ちょっと油断していたかもしれませんね。内緒ですけど、こんどは先陣切って攻め込んで、やつらに攻め入る隙をあたえない作戦を考えてますよ!
――チョコバーマークのSQリーダー

激戦区の戦況

フェイズ11にてO.C.U.の猛反撃を凌ぎ、見事3連勝を果たしたU.S.N.。通算でリードしているU.S.N.がさらなる勝利を収め、王手をかけるのか? それともO.C.U.が意地を見せるのか――? 関係諸国の注目を集めたフェイズ12を、今回も戦局図とともに振り返ってみよう。

【2月18日〜2月22日】

[2月22日8時00分]

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攻撃の口火を切ったのはU.S.N.だった。
フェイズ開始から3日目の2月20日、同軍は激戦区エリア10『フリーダム市:経済地区』のセクター32「フリーダム北西部」を制圧。立て続けにセクター33「フリーダム南西部」をも手中に収め、攻撃開始からわずか1日という電撃的な速さでフリーダム市全域を制圧した。

その頃、南側補給路上では次なる展開に備えてO.C.U.が防衛網を展開していた。ところが、これを予測していたU.S.N.はセクター26「補給路」を避け、サカタインダストリィ本社のあるセクター25を通過する最短ルートを選んでセクター04「オークヒルズ市」への進軍を開始。
予想外の作戦に虚を突かれたO.C.U.は、一時は態勢を崩しながらも、すぐさま立て直し、敵部隊の迎撃にあたった。

【2月23日〜2月26日】

[2月26日12時00分]

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戦況から、北側補給路への別働隊派遣を見送ったO.C.U.は、「オークヒルズ市」を背に主力部隊を布陣し、敵部隊の侵入を全力で阻止。やがてU.S.N.の勢いに陰りが見えてきた頃、それまで機会をうかがっていたO.C.U.は一気に攻勢に転じる。
これが功を奏し、同軍は2月24日にセクター33「フリーダム南西部」を、2月26日にはセクター32「フリーダム北西部」を奪還し、戦局を振り出しに戻してみせた。あまりにも鮮やかな反撃であった。

【2月26日〜3月18日】

[3月14日11時00分]

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奇跡の逆転劇の後、数日はO.C.U.優勢の状態が続いたが、U.S.N.がそれ以上の侵入を許すはずもなかった。同軍は、セクター39「フリーダム北東部」で補給を受けて態勢を万全に整えると、O.C.U.の東進を全力で食い止めるべく鉄壁の守りを展開。ここに両軍は、戦況を左右するフリーダム市の制圧をめぐって、再び真正面から激突することとなった。

やがて迎えた、2月28日。再びセクター32「フリーダム北西部」を押さえたU.S.N.は、それを機に完全に息を吹き返し、怒涛の反撃を開始。O.C.U.の防衛網を着実に突破していった。その後同軍は、セクター33「フリーダム南西部」から南側補給路の各セクターを次々と突破し、3月14日にはセクター11「ジオフロント」の目前まで到達した。

[3月18日13時00分]

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U.S.N.の勢いは、もはやO.C.U.の誇る防衛部隊をもってしても止めることはできなかった。セクター11「ジオフロント」を制圧したU.S.N.は、ついに激戦区エリア06『ロクスタ砂漠』への関所とも言うべき、セクター04「オークヒルズ市」の制圧にも成功。南側補給路を完全に手中に収め、フリーダム市から同市への命綱を繋げた。
押し寄せる前線を前に、O.C.U.には、自陣『ロクスタ砂漠』まで後退し、敵部隊を迎え撃つ以外の道は残されていなかった。

【3月19日〜3月27日】

[3月27日12時00分]

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以後U.S.N.は、圧倒的優勢の中、オークヒルズ市を拠点に激戦区エリア06『ロクスタ砂漠』を中央突破すると思われたが、ここでまたしてもO.C.U.の裏をかく作戦を展開する。
同軍は、『ロクスタ砂漠』で兵力を整えて迎撃態勢をとっていたO.C.U.各部隊をよそに、一部の戦力を残してほとんどの部隊を南下させると、激戦区エリア10『フリーダム市:経済地区』の南西端に位置するセクター07「アーヴィン市」に侵入。一歩出遅れたO.C.U.から、あえなく奪取したのである。
停戦を告げるサイレンが戦場に鳴り響いたのは、この数日後のことであった。

意表を突く作戦によって終始O.C.U.を翻弄したU.S.N.が、フェイズ12でも勝利を収め、見事4連勝を達成した。

記者:Frederick Lancaster

image補足:ジェイドメタル社製 Zedamシリーズ

ヴァンツァー開発技術向上のため、他社と技術提携しつつ成長してきたジェイドメタル社。同社がO.C.U.諸国向けに開発した機体に、Zedamシリーズがある。
Zedamは、機動力を優先して軽量化が図られた機体であり、とりわけセンサーバックパックを装備しての偵察や索敵において性能を発揮。開発当初の想定どおり、後方支援用の機体として配備されることとなった。
なお、同機の設計思想は、U.S.N.およびE.C.圏内への輸出用として生産されたZaigautシリーズと基本的には同じで、さらには後発のバージョンアップ機であるXzamへと継承されている。