2人が見た虹
皆さん、こんにちは! Myhalです。今回はいつもとは趣向を変えたレポートをお届けしたいと思います。今回は、ある冒険者の少女のお話です。

むかーし昔、その昔。遠い東の国の物語。駆け出しだったある冒険者の少女はブブリムのマンドラゴラやらウサギやらと格闘してはマウラの街角に野宿するという修行の毎日を送っていました。それもサポートジョブを会得するためなのですが、マウラのおばあちゃんときたら、へんな難題をふっかける、まるでMaatさんみたいな人で、特定のアイテムをそろえてこないと技を教えてくれないのです。

毎朝ウサギを追い回し、毎夜こわいのを我慢しながらお化けを退治して、もうヘトヘトになっていました。ある日、疲れ果ててしまった少女が座り込んで港を出入りする船を見つめていると、救世主が現れたのです。

その青年は、「なに、そんなのみんなでやればすぐだよ」と、瞬く間に同じ目的の冒険者を集め、すぐにあのおばあちゃんをうならせるだけのアイテムを集めてしまいました。何かお礼をしようと思ったのですが、少女はその日の食べ物にも困るくらいでしたから、渡せるものなどありません。そこで国を出るときになけなしのギルで買ったマスクを差し出しました。

するとその青年は、「困ったな、お礼なんて受け取れないよ。 そうだ、じゃぁ僕の帽子と交換だ」と言って、被っていた丈夫な帽子を少女に渡すと、受け取ったマスクを顔にかぶり、一度だけ振り返って手を振ると、夜の闇の中に消えてゆきました。

時は流れ、なんとか国からも認められる冒険者となった少女は、海を越えてたどり着いた異国の街にいました。しかし与えられた使命を果たすには、ドラゴンを倒さなくてはなりません。いくらレベルを上げたとしても、この試練を乗り越えなくては冒険者として名を上げることはできないのです。
挑戦してはみたものの、ドラゴンが大きな口を開けたところで記憶は途切れ、気がつくとサンドリアの城門まで担ぎ込まれていました。

競売所の石段に腰を下ろして雑踏を眺めながら、「こんなことなら冒険者にならなければよかった。そうすれば、幸せな一生をおくれたのかも」と思い始めた少女ですが、かといって国に帰るギルもありません。ふと顔を上げると、いつかの懐かしい顔がありました。

「やっぱり君か。久しぶりだね」

そう、いつかの救世主でした。一段とたくましく、頼もしく見えたその青年は少女の悩みをひととおり聞くと、「なに、そんなの僕らに任せればすぐだよ」と、少女の手を引くと、リンクシェルで仲間を集めながらドラゴンの根城まで少女を連れていきました。

少女は夢中で魔法を唱え、救世主たちを援護しました。その効果があったかどうかはわかりませんが、青年たちの剣や拳がうなりを上げると、ドラゴンはその場に崩れ去りました。長いような短いような時間でした。

「さぁ、あとは国に帰って報告するだけだね。それからこれを渡しておくよ。いつでも連絡してね」

少女は何度も何度もお礼を言い、その真っ赤なリンクパールを耳につけました。青年の仲間達がニヤニヤしながら2人を見守っていることに、少女は気づきませんでした。

「では、故郷まで送りましょう」

青年の仲間の魔道士が唱える魔法の光に包まれると、救世主の青年や異国の城下町の景色がゆがんで遠くなってゆきました。

さらに時は流れ、いつしか立派な戦士と白魔道士になった2人は、お互いの将来を誓うようになりました。こぼれるような星空の下、ささやかな結婚式が執り行われようとしています。2人は幸せでいっぱいの……。

Myhal「あれ、お話の途中なのに寝ちゃったの? おやすみなさい……」
Tathuma「むにゃむにゃ、少女はないだろ〜」
Myhal「ブチ切れますわよ^^」