明日はどんな思い出ができるかな -Myhal-

Myhalです。これまで数えきれないほどの取材をして、無事記事にできたのは、ひとえに皆さんのおかげです。取材をしていく上で、記事にはならない思い出もたくさん増えました。今回は番外編として、少しだけ紹介したいと思います。

私が特派員になって初めての取材を受けてくれたのは忘れもしない、……えーっと(手帳をめくって)、忘れもしないMarphyさん。当時、開通したばかりのカザム行き飛空艇の乗り場でした。パスを手に入れるための苦労話とか、新天地への期待などをたくさんお聞きしたのですが、私の力不足でその記事はあいにくボツになってしまいました。新米特派員の私はすごく緊張して舞い上がってしまったのを覚えています。お話を聞くうちに飛空艇はカザムに到着。暖かくてちょっと甘い匂いの風は特派員としての心の原点として記憶に焼きつきました。かくて新天地を訪れた私は初めての掲載記事、「チョコボ 辺境を駆ける」を書いたのでした。

「大丈夫ですか!」
闇の向こうからの声に私は目を覚ましました。ぼんやりと白魔道士の格好をしたヒュームの女性の顔が見えてきました。記憶をたどってみると、どうやらモンスターの巣窟を取材に来た私は、不意打ちを受けて倒れてしまったようなのです。「びっくりした〜 死んじゃってるのかと思いました」 魔法で私を助けてくれたその方は「独りで来るなんて無茶ですよ〜」と、お仲間のところに連れていってくれて、道案内までしてくれたのでした。この取材はあいにく成果も上がらずに記事にはならなかったのですが。そのときの白魔道士さんをはじめとして、取材中に親切にしていただいたすべての方に、この場を借りてお礼申し上げます。

ある時、元気な女の子、Charmianさんとお友達になりました。当時花火がはやっていたので、広く冒険者を集めての花火大会を計画していると聞いたのです。みんな戦いの日々を少しだけ忘れて海岸で次々に花火を打ち上げたり、船上パーティをしたりで楽しい一夜を過ごしました。時を同じくしてウィンダスで開かれていたイベントのために、この記事が誌面を飾ることはありませんでしたが、夜空に輝いた大輪の花火は参加したみんなにとってトップニュースになったことでしょう。

記事「背筋も凍る恐怖体験」で紹介したYasさんから「流砂洞の奥ですごい物見つけたんだ。ネタになりそうなら取材に来ないかい?」と誘われて、取材半分、興味半分で彼の後をついていくことに。アルテパ砂漠の流砂洞の奥は、かつてガルカの民の都があったといわれている場所です。そこで見たものは、長い長い廊下に描かれた壁画でした。その後Yasさんとの旅はひと波乱あったのですがそれはまた別の機会に。

ちょっと昔、スランプになって記事が書けなくなってしまいました。気晴らしにと慣れない剣を取ってモンスターを狩りに出かけたのですが、そんな気持ちで修行に身が入るはずもなく、ちょっとした油断からゴブリンたちに囲まれてしまいました。私はここでゴブリンの魔法に倒れるのかと思わず目をつむりました。でも次の瞬間、ゴブリンの群れはその場に崩れ去ったのです。「あまり無茶しなさんなよ、お姉さん… あれ? あんた特派員のMyhalさん?」 と金髪の黒魔道士さんが声を掛けてくれました。何度もお礼を言い、「強力な魔法を操れるなんてうらやましいです」と言ったら、「ボクの魔法はモンスターの群れくらいにしか効かないけど、君の魔法は世界中の人に届くじゃないか」と慰めてくれました。私は雷に打たれたかと思うくらい感激しました。

そして、とっても嬉しいニュースです。
前号の記事「思い出のアイテム」で紹介したSaltolさん(仮名)が、彼らしくない弾んだ声で知らせてくれました。なんとなんと、あのガルカさんが無事見つかって、クレイモアを返すことができたんですって! Saltolさんという仮名は私が彼の本名をもじって考えたんですが、私の記事を読んだそのガルカさんは当時から日記をつけていたので、Saltolという仮名にピンときて、連絡をくれたとのことです。思いがけない何年ぶりかの再会に、Saltolさんは涙が止まらなかったとのこと。「その涙はどんな物質でできているのかしら?」 「単なる水でないことは確かだよ」 Saltolさんは照れくさそうに目をそらして頭をかいていました。

さて、止めどなく思い出を語らせてもらいましたが、この他にもせっかく取材を受けてくれたのにボツになってしまった話もたくさんあります。本当にごめんなさい。記事になってもならなくても、それが取材であってもなくても、皆さんから頂いたものはキラキラ光る思い出となって私の胸の中にあります。たった一言「毎号楽しみにしてるよ!」と全く知らない方から応援していただけることだって、大切な光のカケラです。

これからもMyhalを見かけたら声をかけくださいね!