バックナンバー

新米ゴブリンのヴァナ・ディール紀行

 2004.03.05Vol.5

ん?ここはどこだ?・・・・よう、また会ったな。オレはファ・・・ファブ・・・なんだっけ?
シックシェル:「あ、気がついた?ここはジュノだよ。グゥーブーに殴られて気絶しちゃったんだよ。覚えてないの?」
全然覚えてないな。
シックシェル:「そしたら、人間が助けてくれたんだ。」
人間?

 

???「あ、目が覚めたのね。」
誰だ?
フェレーナ:「私はフェレーナよ。あなたが倒れていたから、カニさんと一緒にここまで運んできたの。」
シックシェル:「カニさんじゃない!シックシェルだよ!」
どう見てもカニだぞ。
フェレーナ:「ご、ごめんなさい。マック爺さんから、不思議な夢を見るゴブリンがいるって聞いて、探していたの」
うん、暗い世界の夢を見たぞ。


フェレーナ:「あなたの見た夢と関係があるかどうか分からないのだけれど、
最近ジュノでも暗い闇の世界を見たっていう噂があって・・・」
ん?オレの夢がホントになったってことか?
フェレーナ:「どうやらそうみたい。あなたの力を悪用しようとする人間が出てくるかもしれないから、
あまりここに長居しない方がいいかもしれないわ。」
シックシェル:「そんな!苦労してここまでたどり着いたんだ。もっと遊んでいきたいよ!」
フェレーナ:「ダメよ。人間に捕まってゆでがににされちゃうわ。旅行社に頼んで飛空艇をチャーターしておいたから、
それに乗ってエルシモ島のカザムや、ユタンガの森に行くといいわ。」
エルシモ?カザム?ユタンガ?聞いたことないな。(・・・ゆでがにはうまそうだぞ。)
ファブリニクスはシックシェルをじっと見つめた・・・!

フェレーナ:「そこは辺境だから、冒険者の数も少ないし安全よ。」


分かった。出発しよう。でもおねえちゃん、何でオレたちに優しくしてくれるんだ?
フェレーナ:「あなたのように、人間と仲良くできるゴブリンを他にも知っているからよ。
あなた、その彼にとてもよく似ているわ。」
ふ〜ん。そいつに会って、話がしてみたいな。
フェレーナ:「そうね。きっといつか会えるわ。」
夢のことが分かったら、また会いに来るぞ。
フェレーナ:「ええ。楽しみにしているわ。気を付けて・・・・」




飛空艇に乗ったぞ。飛んでるぞ。すごいぞ。
シックシェル:「こ、こわいよ〜」

1/2ページ目 次のページ