新米ゴブリンのヴァナ・ディール紀行

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Vol.5

いい眺めだぞ。
・・・・なぁ、あのおねえちゃんキレイな人だったな。
シックシェル:「何言ってるんだい。ファブはゴブリンなんだよ。
ゴブリンと人間は・・・その、なんていうか・・・違うんだよ!」
そうか。ちょっと悲しくなったぞ。
シックシェル:「元気出しなよ、ファブ。ボクにだって、失恋のひとつやふたつはあるさ・・・」
シックシェルはオスだったんだな。今気づいたぞ。
シックシェル:「遅いよ!」

ここがカザムだな。さっそくユタンガの森に行ってみよう。

ユタンガに来たぞ。なんだか迷いそうなところだな。
シックシェル:「迷ったらどうするのさ〜〜!」
そのときは、そのときだ。


ん?何かいるぞ。
シックシェル:「あ、ケンカしてるみたい・・・」

 

???:「なんだよお前、オポオポしか言えないのかよっ!」
???:「オポ〜 オポ〜」
???:「何言ってるか分かんねーよ!あーイライラするなぁもう!」
???:「オポオポポ〜」
???:「ムキー!・・・・ん?何だお前らは?」

 

オレはファブリニクス、こいつはシックシェルだ。世界のいろいろなところを回ってる。
マンドラゴラ:「モンスターのくせに旅行してんのか。めでたい奴らだな。オレはマンドラゴラ。ユタンガのあるじだ。」
あるじってなんだ?
マンドラゴラ:「そんなことも知らないのかよ!あのな、ユタンガやヨアトルで一番偉いのがオレたちマンドラゴラ様なんだよ。」


マンドラゴラ:「お前らだけでここから先に進んだら、絶対に他のモンスターの餌食だな。
しょうがねえ。オレさまがウガレピまで案内してやるからついてきな!」
ずいぶん威勢のいい植物だな。
マンドラゴラ:「植物じゃねえ!マンドラゴラだ!」

・・・また変なヤツが仲間になっちゃったぞ。


つづく

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