トンベリキングのトンベリ万歳!紀行??

バックナンバー
Vol.7

トンベリキング:「・・・これが、『みんなのうらみ』が生まれるきっかけとなったのである・・・ん?ここはどこじゃ?」
マンドラゴラ:「・・・・??」
???:「ちっ・・・・また失敗しちゃった。余計なのが2匹ほどついてきちゃったわね。」
こ、こ、こ、ここがゴブリンの国なのか?
???:「そう、ここはムバルポロス。ゴブリンが作った地下国家よ。」
マンドラゴラ:「な、なに言ってんだよ!コイツ誰だよファブ!」
おれも知らないぞ。名前を教えてほしいぞ。

 

モブリナ:「私はモブリナ。ゴブリンの魔道士よ。まだ見習いなんだけど・・・・」
マンドラゴラ:「ゴブリン娘かよ!」
トンベリキング:「・・・か、かわいい・・・。」
トンベリキングは頬をポッと赤らめた。
マンドラゴラ:「ト、トンベリキング様・・?(ファブと同じ顔じゃねーか!)」

それはそうと、さっきはなんでおれの心に話しかけたんだ?
モブリナ:「ここ、ムバルポロスでもあなたのことが噂になってるわ。知りたがりのゴブリンがいるって。
だからあなたのことをずっとサーチして追っていたの。」

 



マンドラゴラ:「と、とにかく、こんなバ、バマルポポロスなんてとこに来る予定じゃなかったんだぞ!早くエルシモに返してくれよぅ!」
モブリナ:「ムバルポロスよ、植物さん。あんまり生意気言うと、ゴブリン風肉野菜炒めの材料になっちゃうわよ。」
マンドラゴラ:「なんだとー!おれは野菜じゃねーし肉でもねえ!炒められるもんなら炒めてみろってんだ!この〜!おらおら〜!」
トンベリキング:「・・・・この、無礼者めが!!!」


マンドラゴラ:「ト、トンベリキング様ぁぁっ!!」
マンドラゴラは倒れた・・・・

モブリナ:「・・・それじゃ、ムバルポロスを案内するわね。」
トンベリキング:「よろしくお願いしまぁ〜〜っす!!」
トンベリキングがえらく張り切ってるぞ。


暗くてよく見えないけど、池みたいだな。
モブリナ:「ここは私たちが魚を釣るところよ。地上の水辺で、よく見かけるゴブリンがいるでしょう?」
いつも、魚を売りつけてくる奴らのことか?
トンベリキング:「ハイ!ゴブリンフィッシャーと呼ばれる方々ですよね!」
モブリナ:「…そう。ここは彼らにとって伝説の釣り場と呼ばれているの。」
そういえば釣りが仕事のゴブリンがいたな。忘れてた。
モブリナ:「忘れっぽいのね。私の名前はちゃんと覚えた?」
う〜ん、覚えていないような、すっかり忘れたような・・・
モブリナ:「ふふ、しっかりしてよ!」


トンベリキング:(ファブにささやく)「おいファブ、おぬし彼女とえらくいい雰囲気じゃが、
ここはウガレピ寺院の主、トンベリキングに譲るべきではないのか?」
嘘つきガエルが寝ぼけたことを言ってるぞ。
トンベリキング:「嘘つきガエルとはなんじゃ!」
モブリナ:「何を騒いでるの?」
トンベリキング:「な、なんでもありません!・・・きさま、後でマンドラゴラと同じ目に遭わせてやるぞ」
おれをやっつけてもいいけど、ここはゴブリンの国だからその後どうなっても知らないぞ。
トンベリキング:「ぐっ・・・きさま、覚えておれ。」
どうせ覚えられないぞ。


なんか重そうな箱が持ち上げられてるな。
モブリナ:「ゴブリンが作った、重いモノを持ち上げる器械よ。どう?ゴブリンの技術力ってすごいでしょ。」
もしかしたらおれも頭がいいのかもな。
モブリナ:「ふふ、ファブってかわいいのね」
ファブリニクスは頬をポッと赤らめて照れた。
そ、そんなことないぞ。


ファブとモブリナはしばし、見つめ合った。
若い二人のみずみずしさが辺りに満ち始めていた・・・。

前のページ 2/3ページ目 次のページ