冒険者への道



信頼に足る仲間が、何も生涯を通じて共に歩むとは限らない。冒険者は皆、己の目標に向かい歩みを進める。しかし冒険者にとって、束の間に得た仲間は生涯の財産となる。

冒険者が誰にも束縛されない者たちである以上、共に戦っていた仲間が、時に自身の判断で戦線を離脱するのは仕方がない。
写真 仲間に危険が及ばない状況ならば、別れを告げるのはいつだって構わない。

別れを惜しみ、仲間に留まるのは無作法であり、引き止めるのも野暮と言うものだ。

例えば、強大な脅威に挑むために組まれた戦闘集団は、目的の達成後に解散することになる。その時、彼らは互いの健闘を称え合い、笑顔で再会を約束して別れる。
別れを嘆く理由はない。たとえ束の間の仲間だった他国の戦士であろうとも、再会の時は必ず訪れる。

それは荒れ果てた辺境の片隅で、または初めて訪れる国の見知らぬ街角で、あるいは魔獣討伐のために結成した隊列の中で、あなたはかつての仲間を見つけるに違いない。

冒険者とは、ヴァナ・ディールの大地をあまねく旅する者なのだから。

再会は必然となり、想像を絶する戦いへと共に身を投じる事になるやも知れない。

未来の事は誰にも分からない。しかし未来のあなたを助けるのは、今、信頼を寄せる仲間である。

あなたが選んだ道は、あなた自身で歩みを進めねばならない。しかし、それは孤高の道を意味するものではなく、仲間を得てこそ開ける道である。

自分自身だけではなく、仲間を得てこそ冒険者は強くなる。この事を忘れてはならない。