信仰を重んじるサンドリア王国での婚儀は、神殿騎士団が厳格に執り行う。神聖なる結婚を望む者たちよ、伝統ある挙式で暁の女神の祝福を受け、誓いの言葉を交わすがよい。 サンドリア様式の挙式には、400年以上の伝統を誇る神殿騎士団に所属する我ら正騎士が、必ず立ち会うこととなっている。 新郎新婦はおのおの武器を手にし、互いの身を悪しきものから護ることを誓いあう。 共に戦わんとする2人を正式に夫婦として認め、その出立を祝うのは、他でもないサンドリア国教会である。 格式高いサンドリア様式の挙式は、教会の推薦する祝福された場所で執り行われることが望ましい。 定められた条件を満たす冒険者に限り開放される式場が、かのドラギーユ城内の中庭である。本来ならば、我が王国の民さえも立ち入ることを許されていない場所である。ここでの挙式を許されたならば、末代までの誉れとなることであろう。 ごく親しい者だけでの厳かな式であれば、国教会の敬虔な信徒であった南サンドリアのカッファル伯爵家の邸内を特別に間借りできる。また、多くの戦友を招きたいなら、屋敷の前庭を使ってもよい。 なお、国外ならば、ジュノに住む敬虔なエルヴァーンもよく訪れる、上層の女神聖堂が推奨される。 王国に所属する勇士に限らず、幾多の苦難に立ち向かう勇敢な 2人なら、我らは喜んで受け入れよう。この世界に再び秩序をもたらさんと願う新郎新婦は、神聖なる式において皆平等に、暁の女神に祝福されることであろう。