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「釣りの魅力は、束の間でも楽しめることです。船旅の途中や、港で飛空艇を待っていて退屈なとき、また戦闘で疲れたとき、のんびりと釣り糸を垂らすのは最高の息抜きです」
こう語ったWangさんは、冒険者の間で釣りの伝導者として知られる人物だ。彼が収集した釣りに関する情報は、詳しく分かりやすいと評判で、多くの人々に活用されている。
誰でも気軽に始めることができる釣りだが、誰もが狙った魚を釣り上げられるほど単純ではない。
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「釣りは、餌や魚の特性など、ちゃんと下調べしておかないと、すぐに竿を折られたり、あたりすらなくて寂しい思いをしたりします」
ひと口に魚といっても種類は多く、海に棲む海水魚と川などに棲む淡水魚に大別できる。さらに、魚の種類によって、有効な釣竿や餌、求められる技量も異なる。
また、魚によっては釣りをする時期や時間、天候などによっても、あたり具合が変化する。
闇雲に釣り糸を垂れているだけでは、いくらセンスがあっても魚は釣れないのだ。
そして釣った魚を自ら料理することも、釣りの醍醐味であるという。
「自分で釣った魚を料理するのも、楽しみのひとつですね。活きのいい食材を求めて釣りをする人もいるくらいです」
Wangさん自身、調理は目録と認定されたほどの腕前なのだそうだ。 |

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