特集 ジュノ大公

1.輝ける太陽
かつて、寂れた漁村でしかなかったジュノが、大国である3国と対等の関係にある独立国として発展し得たのは、Kam'lanaut大公の才覚によるところが大きい。

今では我々の生活の一部となっているクリスタル合成法。あまり知られていないが、この技は、大公が古代の秘術を研究し、編み出したものである。

しかし、大公は、当時の人々の生活を根底から変え得るこの技をジュノで独占できたにもかかわらず、無償で他国にも公開する道を選んだ。

このおかげで、大戦が始まる前の一時期、ヴァナ・ディール諸国は空前の好景気を迎えることができたのである。

“大公”とは、この功績を認めた、サンドリア国王、バストゥーク大統領、ウィンダス元老院という、当時の3大強国指導者たちの連名によって贈られた名誉ある称号なのだ。

その後、大戦が勃発した際にも、大公の活躍は目覚しかった。

大公は、反目しあっていた 3 大強国の間を取り持ち、連合軍を成立させることに成功したのだ。

その後、大公が各国の軍団を的確な戦略で動かし、ついには獣人軍を撃退したのは、周知の事実である。

終戦後もいち早く諸国協調の時代を見据え、今日の国際関係の要となった領事館設置を会議で提唱したことは、大公の功績のなかでも、現在特に高い評価を受けている。

そして近年の大公の功績としては、古代秘術を応用した乗り物“飛空艇”の開発と、その就航を挙げることができるだろう。

この飛空艇の登場により、各国間の交易のスピードと安全性は飛躍的に高まり、物流革命がもたらされたことは言うまでもない。

このように大公は、未熟だったヴァナ・ディール諸国の経済を飛躍的に発展させ、平和をもたらし、かつ世界規模の流通網さえ築き上げた最大の功労者なのだ。

“三角形の中心で輝く太陽”という、ジュノ大公国の国旗のモチーフは、まさにKam'lanaut大公の輝かしい功績そのものを表している、といえるだろう。

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