さて……たくましいガルカのみなさん。
そして、おそらく多数派のヒュームのみなさん。
長らく、お待たせしました。
ようやく、みなさんの先祖が主役となる時代が
到来します。

でも、これまで、彼らはなにをしていたのでしょうか?

みなさん、すでにご存じのように
ガルカの人口はゆるやかに減少するばかり。

ヒュームは、はるか昔からクォン大陸に
住んでこそいましたが、その人口は今と比べれば、
微々たるものでした。
しかも、その多くは、いわゆる荒れ地に住んでいました。
ですから、中原を争うチャンスがなかったのです。

しかし……しかしです。
エルヴァーンがチョコボの牧草地に適さぬ不毛の地と馬鹿にし
タルタルが魔法作物すら育たぬ無用の地と見捨てた
荒れ地は……実は莫大な富を生む恵みの土地だったのです。
バストゥーク出身の方なら、よくご存じですよね?
そう、ミスリル、ゴールド、プラチナ……
その他、荒れ地は鉱物資源の宝庫だったんです!

グスゲン鉱山に端を発してゴールドラッシュが巻き起こり
世界中からヒュームの採掘労働者が荒れ地に集まるようになりました。
そして、彼らが、自分たちの上前をはねる支配者
サンドリア王国に反感を抱くのは、ある意味、自然な成り行きでした。

やがて、鉄腕マイヤーという有能な指導者を得た
ヒューム族は、持ち前の技術力を発揮して
バストゥーク砦を構築。ガルカ族とも手を組み
当時、無敵と思われていたサンドリア王立騎士団を
返り討ちにし、独立を勝ち取ったのでした。

バストゥーク共和国の誕生です!

世界中から流れ者が集まるようになった
バストゥーク共和国は、世界各国の政体に関する情報を
得ることができたため、それらを参考に極めて斬新な
制度を築き上げました。

それが、国民から選ばれる王、大統領制の発足と
民からなる民のための軍隊、共和軍団の発足でした。

さらに、大砲や小火器など新兵器の発明と
鉱物資源の増産による莫大な富の流入によって
バストゥークは新興国ながら、ウィンダスやサンドリアを
凌ぐ強国へと発展していくことになるのでした。



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