さて、現在2大陸にある人間諸国で
最後にできた国……
それが、ご存じジュノ大公国です。

長い戦乱で疲弊したサンドリア、バストゥーク、
ウィンダスの民は相変わらず軍拡を進める国家を
尻目に、徐々に交易による結び付きを
強めていくようになっていました。

やがて豪商の中に、常に海賊の襲撃などの
不安定なリスクにさらされる
海路中心の交易よりも、むしろ、陸路を
安定させたらどうかと考える者たちが出現。
クォン大陸とミンダルシア大陸を隔てる
ジュノ海峡に、長大な橋「ヘブンズブリッジ」を架ける
一大プロジェクトがスタートしました。

やがて、橋が完成すると、その上に街が発展しました。
その街ジュノは、海峡を通過する商船の中継地、
大陸間を渡る隊商の中継地、双方の特性を兼ね備えた
交易都市として、大いに栄えるようになりました。

そして、さらにカムラナートという
卓越した指導者を得たジュノの経済力は
各国にとって無視できないものとなり
サンドリア、バストゥーク、ウィンダス公認のもと、
ついにジュノ大公国が成立するに至ったのでした。

それは図らずも、三国が史上初めて
共同で行った行事でもありました。

当時の2大陸の人々は
新たな平和と繁栄の時代の幕開けを
確かに肌で感じていたようです。しかし……



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