スペシャルタスクチームレポート (2007/06/15)

スペシャルタスクチームは、ファイナルファンタジーXIに悪影響を与えている問題を排除、もしくはその影響を限りなく小さくし、コミュニティとプレイ環境を健全化することを目的として、日頃からコミュニティ動向の把握に取り組んでいます。
今回は、現在コミュニティで注目されている諸問題への対処方針とともに、2006年9月のチーム発足以来の活動内容と成果、今後の活動方針などをご説明します。

1.コミュニティで注目されている諸問題とそれに対するスペシャルタスクチームからのコメント

特定のモンスターを常に独占している集団について

トゥー・リアやデルクフの塔上層など、高価なアイテムを落とすノートリアスモンスター(以下、NM)の出現エリアに常駐している集団が存在する。
この集団は、不正な方法によってNMを独占し、他のプレイヤーがNMと戦えない状態にするばかりか、他のプレイヤーをそのエリアから追い出そうと嫌がらせ行為を繰り返している。

≪スペシャルタスクチームより≫

NM独占のために不正な方法を用いたり、他のプレイヤーに嫌がらせ行為を繰り返したりするプレイヤーへの対処は、2006年10月から継続して行っています。

しかしながら、対処されたプレイヤーが新たなアカウントでキャラクターを作成・育成して戻ってきてしまうため、定期的な対処による効果が実感されにくくなっていました。これに対しスペシャルタスクチームは、このようなキャラクターの本格的な活動を未然に防ぐために、従来よりも短い間隔で対処を実施してきました。
その結果、直接不正な方法を用いるキャラクターは減りましたが、最近では、直接は不正な方法を用いず特定エリアの占拠やモンスターの独占を行う集団が問題視されるようになってきたため、該当する集団への対処も開始しました。これらの対処は毎月繰り返していきますので、今後、多くの皆さんにその効果を実感していただけるのではないかと考えています。

高額なアイテム販売を行うためにシャウトし続けているキャラクターについて

アトルガン白門で特定のキャラクターが、24時間休むことなくシャウトして、高額なアイテムやアイテムのロット権を販売する旨の宣伝を続けている。それを見る限り、NMを独占するプレイヤーの数が減っているように見えない。

≪スペシャルタスクチームより≫

このようなシャウトは、先に取り上げたモンスターを独占している集団が、取得したアイテムを売却するために行っている活動であることが確認できたため、この問題に対しても、今月より対処を開始します。
また、スペシャルタスクチームへのご報告窓口も新たにご用意しましたので、こういったキャラクターを見かけた場合はお知らせください。調査を行い、不正行為との関連が確認された段階で対処を行います。

不正な方法で釣りを行うキャラクターについて

機械的な動きで魚を釣り続けるキャラクターが、海岸線に多数見受けられる。以前と比べると数は減っているが、それでも日々エリアを移動しながらこのような釣りを続けているキャラクターが残っている。最近では街中にも現れるようになった。

≪スペシャルタスクチームより≫

不正な方法を用いた釣りに対しては、月に何度も対処を実施しています。さらに、該当する海岸線に"Goblin Bounty Hunter"を追加してからは、このような集団はほとんど見受けられなくなったと考えられます。

これらの対策は具体的な効果をあげていますが、一方で、特定のクエストを行うプレイヤーや日常的に釣りを楽しんでいるプレイヤーに影響が生じていることも私たちは認識しています。

今後スペシャルタスクチームでは、不正者抑制の効果を保ちつつ、通常のプレイを行う皆さんに対する影響を最小限に抑えられるような対策を、具体的に検討していきます。

また現在では、不正な釣りを続けているキャラクターのほとんどに対処が行える状況にはなりましたが、対処後も新たなアカウントを用いて戻ってきている状況も確認しております。今後は対処の間隔をより短くすることで、不正な方法による釣りの撲滅を目指します。

クエストの報酬アイテムを何度も出品しているキャラクターについて

クエストの報酬アイテムを、通常よりはるかに安い価格で大量に競売所に出品しているキャラクターがいる。その結果、相場が変わってしまい、通常の価格で出品されたものが売れなくなってしまった。
また、これに対し対策が導入されたが、事後に告知されたため、多くのプレイヤーが混乱した。

≪スペシャルタスクチームより≫

この件に関して調査を行ったところ、クエストを繰り返してアイテムを取得する集団が、1人のキャラクターにアイテムを手渡して競売所に出品させていることがわかりました。さらにこの集団の中には、不正な方法でのキャラクター移動を繰り返していたプレイヤーも含まれていたため対処を行いました。

また、同時に行ったクエストの仕様変更については、導入前に告知すると迷惑行為の存在が公になり、他の悪意ある集団やプレイヤーが真似をする可能性もあったため、導入後に告知しました。しかしながら、このことが皆さんの混乱を招いてしまったことは認識しておりますので、今後はより適切な方法で対応していきたいと考えています。

なお、対策自体の効果ははっきりと表れており、現在このクエストの報酬アイテムが何度も出品される状態はほぼ見られなくなっています。とはいえ、その他のアイテムについても同様の問題が発生する可能性はありますので、今後も厳重に監視を行っていきます。

現実世界の金品によるゲームデータの売買利用者について

現実世界の金品によるゲームデータの売買(以下、RMT)利用者は規約違反なので対処されるべきだが、ギルを購入した人にどのような対処を行っているか、公式の発表ではわからない。コミュニティの中では「ギルをRMTで買ったが対処はされなかった」という声も聞かれる。

≪スペシャルタスクチームより≫

ギルを稼ぐキャラクター、いわゆるハンター(※)たちによる不正プログラムの使用や特定エリアの独占、嫌がらせ行為は、通常のプレイを楽しんでいる皆さんに対し大きな影響を及ぼしています。そのためRMT問題を解決するには、ギルの販売者はもちろん、ハンターに対する調査・取り締まりの強化が欠かせません。

同様に、ギルを購入する行為がRMTを支えていることも事実であるため、ギル購入者を対象とした対処は以前から行ってきました。しかし現在のRMTに関する状況から、今まで以上の対処が必要と判断し、今後は購入者へのより厳しい対処を毎月実施することとしました。皆さんもRMTを利用しないよう、ご協力をお願いします。

※ハンター:NMとの戦闘やクエストを繰り返すことで入手した多数の戦利品をギルに換金し、販売者へ提供するプレイヤー、キャラクターの総称。