“星座”を知らぬ者はいないだろう。
天球にちりばめられた星々を結び描かれる星座たちは、吟遊詩人の唄の題材や船乗りの道しるべとして、昔から人々と共にあった。
星座にまつわる古の英雄や伝説の獣の伝承も、彼らによって語り伝えられてきたものである。
果たして、それらが事実なのか、寓話なのか知る由はないが、その伝承によれば、星座となったものたちは、女神の導きで天に招かれたものたちであるという。
彼らは、なぜ天に招かれたのだろうか?
亡国の悲劇に関する伝承を2篇紹介しよう。