巷に冒険者を自称する輩が増えている。だが、彼らの何割が栄光まで辿り着けるだろうか。自らが選んだ道の険しさを自覚することなく砕かれる夢もあるだろう。あなたの旅立ちを祝う前に、これだけは伝えておこう。



1.ささやかな探検

あなたが何を求めて冒険者を志したのか、敢えて訊くつもりはない。語り継がれる名声、私欲を満たす巨万の富、あるいは純然たる正義の理想。どれにせよ愚にもつかぬ夢を見て、その身を危険にさらす気には違いないのだから。
[全文を読む]



2.冒険者の心構え

あなたが理想とする冒険者像が如何なるものか、想像するのはたやすい。伝説の武器を携え超常の技を振るう雄姿、あるいは眩い光をまとって呪文を紡ぐ魔道を極める者。いずれにせよ今のあなたからは程遠い存在だ。
[全文を読む]



3.還るべき故郷

あなたの故郷がどのような場所であろうと、冒険者として生きるのならば関係ない。陽光降り注ぐ平原、風すさぶ荒野、豪雪に耐える山岳。いかなる辺境をも生活の場とする冒険者にとって、還る場所は街しかないのだから。
[全文を読む]



4.旅立ちの祝い

あなたがこれから如何なる体験をするのか、私には知る由もない。国家存亡に関わる冒険、地図にない未知なる土地への旅、そして竜を討伐する遠征。いずれ訪れる危難と栄光の日々において、あなたは決して1人ではない。
[全文を読む]