皇都の西部を覆う広大な森林。「ワジャーム」とはアトルガン語で「豊穣なる」の意。その名のとおり、北部バフラウ段丘と合わせて形成される大雨緑樹林帯は、巨大な巣を作る蜂や高速翼で滞空する鳥など樹林に育まれた豊かな動物相がみられる。以前の林内は、皇国軍の築いた監視塔と巡視隊の林道パトロールによって子供でも野苺狩りが楽しめるほど安全であった。しかし、防衛戦の崩壊した今では皇都侵攻の恰好のルートとして、その林道がマムージャ軍に利用されているようだ。