アイテム

今回も、ヴァナ・ディールの4国の競売所におけるアイテムの出品状況と、レリックの存在数について調査しました。
まずは各競売所における出品数と落札率の統計から見ていきましょう。調査結果は、合成スキルを上げようと考えているプレイヤーや新規のプレイヤーが増えつづけていること、コミュニティの浄化がしっかりと行われていることを感じ取れるものとなりました。

サンドリアの競売所では、依然として毛皮類がランキングの約半数を占めていますが、なかでも「ダルメルの毛皮」が着実に順位を上げている点が興味深いです。これには、合成スキルを上げるため必要な素材として人気が高いという理由のほかに、クエスト「ヨバクリのかばん3」で必要なシリスの素材になっていること、革工ギルドで販売されている毛皮類の価格の中でも底値が高い部類に入るということが挙げられます。たとえば、「大羊の毛皮」は競売所の取引値よりも低い場合がありますが、「ダルメルの毛皮」はほとんどの場合、競売所で落札したほうが安価です。そのため、ブブリム半島などで現地調達するのが難しい、もしくは手間である場合や、指定生産品の合成レシピに含まれていた場合に、競売所で落札されているものと考えられます。
また、昨年の9位から4位に返り咲いた「エルム原木」にも注目です。これは、スペシャルタスクチームによる取り締まりによって、RMTを目的とした合成を続けていたキャラクターが減少しつづけ、「紙兵」の自給率が上がってきた現状を反映した結果といえるでしょう。

[ 競売所出品数ランキング ]

[ サンドリア王国 ]
出品数
(順位)
アイテム名 落札率 前回との比較
()内は前回の順位
1堀ブナ93.33%
2黒虎の毛皮91.49%↑(3)
3雄羊の毛皮87.68%↓(2)
4エルム原木85.17%↑(9)
5亜鉛鉱91.81%↓(4)
6ダルメルの毛皮86.13%↑(7)
7大羊の毛皮86.42%↓(6)
8虫ダンゴ91.64%↑(圏外)
9エボニー原木90.17%↑(圏外)
10ウィンダス茶葉88.59%↑(圏外)

バストゥークの競売所では、1位から4位のアイテムが3年間不動の地位を築いています。そんな屈強がひしめくなか、新規でランクインした6位の「ミスリル鉱」と、8位の「蜂蜜」に注目してみましょう。「ミスリル鉱」の人気ぶりは、彫金の合成レシピに「金粉」が追加された影響が大きいのではないでしょうか。いくつかある合成の中でも比較的コストがかかる部類にある彫金ですが、その中で「金粉」は、「カッパーインゴット」と「ブラスインゴット」のみを素材に合成スキルを50目前まで上げられ、なおかつできあがったものをショップに売却すれば、従来よりもかなり低コストに抑えられるというレシピです。つまり、「ミスリル鉱」を用いて「ミスリルインゴット」を合成し、その後、「金粉」でスキルを上げるという手法が確立されたものと推測できます。加えて、「ミスリルグリップ」をはじめとする合成品の影響により、ミスリルインゴットそのものの需要が上がっていることも少なからず影響しているでしょう。
また「蜂蜜」は、「蜂の巣のかけら」集めの副産物として出品数が安定している上に、バストゥークにおいては、「やまびこ薬」などの素材として需要があります。そのため、8位へのランクインは当然の結果なのかもしれません。

[ バストゥーク共和国 ]
出品数
(順位)
アイテム名 落札率 前回との比較
()内は前回の順位
1亜鉛鉱95.04%
2鉄鉱90.78%
3クゥダフの背甲93.42%
4蜂の巣のかけら75.73%
5ゴブリンマスク95.37%↑(6)
6ミスリル鉱94.66%↑(圏外)
7錆びたレギンス81.68%↓(5)
8蜂蜜88.03%↑(圏外)
9銀鉱88.67%↑(圏外)
10錆びたサブリガ86.70%↓(7)

ウィンダスの競売所のランキングでも、新たに「蜂蜜」と「甲虫の甲殻」がランクインしており、昨年6位だった「骨くず」においては3位へと大きくランクアップする結果になりました。いずれも合成スキルを上げるためには欠かせない上に、素材としては低コストであることが大きな理由と言えそうです。「甲虫の甲殻」を用いた「甲粉」、「骨くず」を用いた各種矢じりなどがそれに該当すると推測できますが、「蜂蜜」に限っては各種オレに加えて、「クァールサンド」や各種クッキーの存在が、わずかながら影響している可能性もあります。

[ ウィンダス連邦 ]
出品数
(順位)
アイテム名 落札率 前回との比較
()内は前回の順位
1巨大な大腿骨90.19%
2ヤグードの数珠85.98%
3骨くず91.67%↑(6)
4タルタルライス82.52%
5堀ブナ90.49%↓(3)
6絹糸85.92%↓(5)
7大サソリの爪91.72%
8蜂蜜90.46%↑(圏外)
9甲虫の甲殻72.27%↑(圏外)
10雄羊の角81.41%↓(8)

最後は、ジュノの競売所です。

例年通り、前述の3国の競売所に比べ、素材よりも完成品の出品が目立っていることがジュノの特徴です。やや意外に思える「ミスラ風山の幸串焼」の大幅ランクアップは、最新の拡張データディスク「アルタナの神兵」で追加されたジョブなど、様々なジョブで低レベル帯でのレベル上げを始めたプレイヤーや新規のプレイヤーにとって、手ごろ、かつレベルに適した食事として好まれている結果だと考えられます。また、高いレベル帯でのレベル上げで人気のスシ類と比較して、低レベル帯で「ジャックのランタン」などが有力な選択肢となっている状況が、スシ類のランキング上昇を抑え、間接的に「ミスラ風山の幸串焼」を上位にランクインさせる手助けになったのかもしれません。
そして、6位にランクインを果たしたのが、人気急上昇の調度品「バウー」です。性能もさることながら、比較的低スキル・低コストでの作成が可能となれば、この順位にも納得です。また、「サイレントオイル」が急激にランクダウンしていますが、これは「三尺手拭」の登場によるものでしょう。こちらも、16位と大健闘しました。

[ ジュノ大公国 ]
出品数
(順位)
アイテム名 落札率 前回との比較
()内は前回の順位
1ヤグードドリンク92.31%
2蜘蛛の網96.36%↑(3)
3ミスラ風山の幸串焼91.12%↑(8)
4スキッドスシ88.15%↑(7)
5ソールスシ86.33%↓(4)
6サイレントオイル87.13%↓(2)
7バウー79.28%↑(圏外)
8アトルガン黄金貨90.99%↑(圏外)
9忍だすき【紙兵】85.38%
10ギガントスキッド91.56%↓(5)

最後に、デュナミスの各エリアで入手できるレリックについてです。例年通り、今回も旧貨幣で強化された武器・盾の4段階目と最終段階の数を全ワールドにおいて調査しました。
今回1番の人気も、盾の「イージス」で、頭ひとつでた形で366という数量を誇っています。また、短剣の「マンダウ」、片手刀の「鬼哭」、楽器の「ギャッラルホルン」も引き続き人気が高く、いずれも今回200を超えました。そんな中、急激な追い上げをみせているのが両手鎌の「アポカリプス」です。武器そのものの性能もさることながら、専用ウェポンスキル「カタストロフィ」の効果も相まって、141もの「アポカリプス」の存在を確認することができました。

なお、総数では第4段階で558、最終段階では1869と、それぞれ昨年の353、778という数字をそれぞれ大きく上回り、全ワールドに存在するレリック武器・盾の最終形態が2000に迫る結果となりました。


[ レリック(4段階目・最終段階)存在数 ]※全ワールド
種類 段階 レリック名 存在数
格闘武器4段階目カエストス27
最終段階スファライ125
短剣4段階目バターディア59
最終段階マンダウ238
片手剣4段階目カリバーン51
最終段階エクスカリバー147
両手剣4段階目ヴァルハラ23
最終段階ラグナロク45
片手斧4段階目オーガキラー17
最終段階ガトラー16
両手斧4段階目アバドンキラー19
最終段階ブラビューラ46
両手鎌4段階目ベグ・ド・フォコン65
最終段階アポカリプス141
両手槍4段階目ゲイアサイル17
最終段階グングニル28
片手刀4段階目吉光22
最終段階鬼哭219
両手刀4段階目十握剣71
最終段階天の村雲93
片手棍4段階目グリンタンニ16
最終段階ミョルニル29
両手棍4段階目タイラス4
最終段階クラウストルム16
弓術4段階目二所藤の弓23
最終段階与一の弓59
射撃4段階目フェルディナント9
最終段階アナイアレイター96
楽器4段階目ミレニアムホルン44
最終段階ギャッラルホルン205
4段階目アンキレー91
最終段階イージス366
合計4段階目558
最終段階1869