合成

次に、合成を行っているキャラクターについて分析していきましょう。
過去にこの調査と分析を行ったのは2005年でしたが、それから3年という歳月を経て、合成にまつわるキャラクターの分布はどのように変化しているのでしょうか。
今回は、スキルランクが「印可」以上のキャラクターを対象とした構成比も調査しましたので、これから合成をはじめようという方や自分と同じ合成を行っている人がどのくらいいるのか気になるという方も参考にしてください。
なお、いずれの集計においても、その合成スキルがまったく上がっていないキャラクターは除外しています。

≪スキルランク別のキャラクター分布≫ (※全ワールド対象)



≪印可以上のキャラクター構成比≫ (※全ワールド対象)

まず、どの合成においてもキャラクターのスキルランクが全体的に上がっていることがわかります。
「スキルランク別のキャラクター分布」からわかるように、特に「目録」と「印可」以上のキャラクターの増加には目を見張るものがあります。その中でも「調理」、「錬金術」、「木工」の3つの合成は人気も高く、比較的スキルを上げやすい部類に含まれるためか、他の合成を凌ぐ増加が見られます。


≪各合成におけるスキルランク構成比≫ (※全ワールド対象)

「釣り」は素人の割合が約50%を占めていることが特徴的です。釣りは竿と餌さえあれば気軽に楽しめるので、一度は釣りをしたことがあるという人が多いためでしょう。釣りのスキルは独立しているため、100に到達している合成スキルが他にあっても、同じように100まで上げることができます。にもかかわらず、「印可」以上の占める割合は前回調査時よりさほど増えていません。このデータから、高ランクでのスキル上げが容易ではないことが読み取れます。

「木工」では「目録」の割合が目立って高いことから、複合スキルとして活用している、もしくは「目録」までの合成品を自給自足しているキャラクターが多いことがわかります。さらに、「印可」以上のキャラクターの割合も順調に増えています。特に「師範」の割合が前回の約7倍になっている点に注目すると、木工はスキル上げが容易な合成の1つであるといえるでしょう。木工には木材を使用するレシピが多数ありますが、原木から木材にする際、ハイクオリティ品になると一度に複数の木材を得ることができます。木工スキルを効率よく上げるためには、原木からいかに多くの木材を得られるかもポイントとなるでしょう。

「鍛冶」は彫金に次いで「印可」以上のキャラクターの割合が少ないことから、スキル上げが難しい合成であることがわかります。これは、高価な素材を用いるレシピが多いためです。しかし、スキル上げが困難な合成であればあるほど、ハイクオリティ品が高値で取引されていますので、あえてスキル上げが難しい合成に挑戦して一攫千金を狙うのもよいでしょう。

「彫金」における「印可」以上のキャラクターの割合は前回よりは増えていますが、他の合成と比べると非常に少ないため、全合成の中でもっともスキルを上げにくい合成であるといえます。これは、鍛冶と同様、高価な素材を必要とするレシピが多いためと考えられます。いずれの合成にもいえることですが、特に多額のコストがかかる合成では、競売所で原材料となるアイテムの取引価格をこまめにチェックするなどしつつ、よりコストの低いレシピを選んでスキル上げをすることが重要です。

「裁縫」は、「名取」と「目録」の合計で全体の50%近くを占めている点が特徴的です。これは革細工・骨細工に、複合スキルとしての裁縫が必要とされるレシピが多く存在するためだと思われます。さらに先の「皆伝」以降になると、コストの高いレシピが増えて、「師範」まで到達することが難しくなります。特にスキル90以上では、彫金や革細工のスキルも要求されるレシピが多くなることから、いっそうの投資が必要となります。

「革細工」は、木工と同様に「目録」の割合が多く、複合スキルに用いていたり、「目録」までの合成品で利益を得ようとしているキャラクターが多いように見受けられます。一方、「師範」の割合だけでみると全合成の中で2番目に高い数値であることから、スキル上げが容易な合成の部類に入ります。「皆伝」以降のレシピでも複合スキルとして要求されるのは裁縫や骨細工が多く、コストがかかる彫金を要求されるレシピは回避することができます。また、高いスキルが必要なレシピの素材にも比較的手に入りやすいものが多く、スキルの上限である100に到達することが他の合成に比べると容易であるといえます。

「骨細工」は「徒弟」以降、複合スキルに革細工を必要とするレシピが多いため、革細工と併せてスキル上げをしていく必要があるのがポイントです。また、スキル上げに用いる素材は革細工と並んで手に入れやすい点、「師範」になってからも複合スキルを要求されるレシピが少ない点が特徴です。「師範」に比べて「印可」から「皆伝」の割合が少ないため、「印可」から「皆伝」にかけてのスキル上げをいかに乗り越えるかが課題となっていることがうかがえます。

「錬金術」は「印可」以上のキャラクターの割合が2番目に多い合成です。バトルフィールドでの戦闘などに役立つ「ハイポーション」や高レベルのモンスターが徘徊するエリアを移動する際によく使用する「プリズムパウダー」「サイレントオイル」などの薬品は、「目録」までスキルを上げれば作れるようになります。また、これらのアイテムはハイクオリティ品になると得られるアイテムの数が増えることも魅力的です。武器や防具に追加効果をつける合成など、一部のレシピでは複合スキルを必要としますが、複合スキルを要求されないレシピを選んでスキルを上げることが可能です。

「印可」以上のキャラクターの割合が最も多いのが「調理」です。いまや食事はいかなる戦闘においても必須の要素として定着しているため、他の合成スキルをメインで上げつつ、同時に調理スキルを「目録」まで上げて食事を自給自足しているキャラクターも多いことでしょう。調理では一度の合成に8個の素材を使うことが多いですが、素材の値段が安いレシピが多いので、安定してスキルを上げられます。また、複合スキルをほとんど要求されないため、調理スキルのみで「師範」までたどり着くことができます。